創造への軌跡book
□異形の森
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【親しき仲にも礼儀あり】
「……………。」
「あ、おかえりヴェイグ。お疲れ様ー」
「ご苦労だったなーヴェイグ!あ、俺とユージーンも今日から働くことになったから!よろしくな!」
「ああ、それはさっきユージーンに聞いた。……それより、何をしている」
「え?ベッドの下漁ってるの」
「そーそー。レツと、むっつりヴェイグがどれだけムッツリかっつー話になって」
ごちんっ
「いッ!?…ってぇー!!」
「あだだだだ……。なんだよヴェイグー、いきなり殴らないでよ」
「そーだそーだ!!久々に会った親友に向かって、失礼だぞ!!」
「失礼なのはどっちだ…!!」
「んー、やっぱ無い、か。本当にクレア一筋だよね、ヴェイグって。健全な男子として心配になってくるよ」
「チッチッチッ、違うぜレツ。このむっつりヴェイグは、クレアを恋愛対象として見てねぇらしいんだ」
「うそッ!?冗談キツいよヴェイグー…」
「…………はぁ」
「ヴェイグさん、お疲れ様です……って、ティトレイさん?どうしてココに…」
「よぉ、アニー!ユージーンと一緒に世話になるぜ!」
「本当に手間かかりそうだけどね、ティトレイって」
「ンだとぉ!?」
「え…と、お二人とも、気が合いそうですね」
「あー、そうかも。なかなか話が分かる人っぽいし」
「だなー。ま、改めてよろしく頼むわ!」
(ティトレイとはノリが合いそう)