*短編集*
□勘違いバレンタイン/剣城京介(13)
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「京介おはよ〜。」
「はよ…。」
俺の彼女の名前…すっごい可愛い。
いわゆる、ベタ惚れってやつだ。
「ふわぁ…」
あくびをする姿、髪をいじる姿…全部かわいい。
誰にも渡したくねぇ…。
「…?京介、おい京介!学校着いたけど、どうしたの?また後でー!」
そんなことを考えてるともう学校に着いてた。
って、あれ?俺、チョコもらえてない!?
まさか、俺なんかした?
ため息をついて教室に行く。
教室へ入ってもずっと名前とのことを考えていた。
昨日、兄さんの見舞いで一緒に帰れなかったからか…この前の試合でシュートできなかったからか…この前のデートの時1分遅れたからか…。
名前とのことになると…どうしていいか分からず悩んでしまう。
「おはよーす。…え、何?こいつ誰?剣城君?なんて顔してんの!」
「狩屋か…。」
「なになに?何かあった。俺でよかったら聞くけど?(おもろそ〜ww←)」
いつもだったら、スルーするはずだがどうしょうもできない俺は狩屋に話し始めた。