*短編集*
□永遠に…/佐久間次郎(14)
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佐久間side
わかってる。
もう2度と会えないかもしれないってな。
でもな、俺お前には幸せになって欲しいんだ。
俺たちは、住む世界が違うんだ。
だから、分かってくれよ?
きっとさ、後悔すると思うんだ。
家族や友達を捨てること。
この一年、すっごく幸せだった。
俺は、それでいい。
「なぁ、名前。俺は、永遠に会えなくても、君を生涯永遠に愛すことを誓います。」
「…次郎。」
「どんなに、離れてても俺の気持ちは変わらない。名前に、幸せになってもらいたいんだ。だから、、元の世界に帰れ…俺から最後のお願いだ。」
「……私も、永遠に愛してるよ。」
「ありがとう…。」
「…さよなら、ありがとう。」
そういうと、名前の周りから光が現れ…後に消えていった。
コレが、最後の別れだったんだなと思うと胸が暑くて苦しかった。
さよなら、名前。
永遠に、愛してる。