西の店
□激本気愛
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「萌子チャーン♪」
『…何…?悟浄…』
突然悟浄が話しかけてきた。ウチは本から顔をあげる。
「ちょっ…、冷たい目は止めて!それとさっきの間は何!?」
冷たい目なんてしてなかったつもりなのに…。
『驚いたから…』
「あ…そういうこと」
理由を言えば納得する悟浄。悟空の次に単純な頭だと思う。
『…で、何か用?』
「ん?あぁ、言いたいことがあんだよな…。萌子チャンに」
言いたいこと?何だろ…
『…で?』
「…で?…って…」
『言いたいことは何?』
悟浄には悪いが、早く本の続きが読みたい。
「ん?あぁ…」
悟浄は間を置いてから言葉を紡いだ。
「俺さ、萌子チャンのこと…好き」
悟浄が真面目な顔して言うから、ウチはマヌケな声が出た。
『へ?』
好き?悟浄が?ウチを?
『冗談は…止めてよ…///』
顔が熱くなっていくのが分かる。
「いや、マジで」
いつのまにか、悟浄がウチのすぐ側に来ていた。
「なぁ、萌子チャン…」
『…悟…浄…///』
「俺、激本気だから…。覚悟しといて?」
end.