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□もしも剛三郎がいい人だったら
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「あ、おはよう父さん!」

「ああ、おはようモクバ
ん?瀬人はどうした?」

「兄サマなら会社にいったぜい」

「何!?瀬人め、また父親になんの挨拶もなしに出ていくとは…」

「今大事なプロジェクトの最中だから仕方ないぜい」

「モクバ、お前はいい子だな、それに引き替え瀬人は…」



ガチャッ



「その件なら以前話はついたはずだ、ああ、また連絡する(ピッ)」

「瀬人!!出ていくときはわしに一言言えと何度言ったらわかるんだ!!」

「貴様のような暇人に構ってる暇などオレには一秒もない」

「ぬぅ…、いつからお前はそんなに反抗的になったのだ…」

「そうでない時期があったというのなら教えてもらいたいものだな」

「そういえば兄サマなんで戻ってきたの?」

「必要な書類をここに置いたままだったからな」

「一言言えばわしが持っていったものを…」

「このオレに社長の座を下された者に頼むものなど何一つない」

「わしはお前に社長の椅子を譲ってやったのだ!!お前の将来の栄光のために!!」

「フン、今ならなんとでもいえるな」

「瀬人、考え直せ!!お前なら世界を制する王になれる!!
お前の頭脳と海馬コーポレーションの技術を駆使して世界を獲るのだ!!」

「くだらん、世界征服がお望みなら勝手にやれ」

「何をぉ!!瀬人、デュエルだ!!わしが勝ったら海馬コーポレーションの経営方針は考え直してもらう!!」

「いつまでも古い考えに縛られる化石が、だがいいだろう、受けて立つ!!
二度とその減らず口をたたけぬようにしてくれるわ!!」

「望むところだ!!ついでにわしへの冷たい態度も改めてもらおう!!」

「その気色悪い過干渉も二度とできぬようにしてくれる!!」

「せ、瀬人様、剛三郎様、おやめください!!こんな早朝から…」

「平和だぜい」
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