本 1
□上編
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「まぁ、暇つぶしってのは嘘だけど。」
嘘なのかよ!!
「君を探しに来たんだお。」
真顔でだおとかいうなきしょい。
探しに来たとかありがた迷惑なんだけど
「でもさあ…せめてにっこり笑えよ」
ちょっとつぶやいた。
これが失敗だったんだな。
「こんなかんじ?」
にぱっ!
のつもりだったんでしょうね。
本人には。
にぃやぁ〜ってみえるよ俺には
「怖いっす。もういいんでいい加減帰らせてください」
腹の痛みも収まったし。
なにより部屋に帰れば鏡音先輩がいるし!!
マイエンジェル!鏡音!!
「陽太が君を読んでるんだお。さぁ行こうか」
腕掴んで行くな!勝手に連れて行こうとするな!爪たてんじゃねぇよ!!いてぇんだよ!!
「いたいいたい!!僕はいきませよ!!?」
「強制連行だお☆」
だおだおいうな!
なら鏡音先輩がだおって言ったら俺は死ねるね。
出血死で死ねるね!!鼻血でね!!!
ギャーギャー騒ぎながら抵抗するも、少しずつ生徒会室へ近づいていった…
ちょ、俺は部屋で鏡音先輩とうふふあははラブをしたいんだぁあああああ!!!!
長谷川となんてごめんだぁあああああ!!
工藤が生徒会室のドアノブを回した。
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