本 1

□上編
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ねぇ? 圭吾にいさん?

「…っ宝永!!」

来た!

「ん。どうしたの?圭吾にいさん♪」

又の名を真永の下僕。

そう!この藤原圭吾25歳は十年前に兄真永に喧嘩で負けて、俺の頭脳的作戦で”仲間”にリンチされた挙句
真永に助けられたのだ!!

あの日からコイツは真永の下僕だったはずなんだけどなぁ

「降りろ…降りてください。」

「い・や☆」

全く、

「ほu「下僕ごときが喋ってんじゃねぇよ。」

お前は数ある真永の下僕の一人。
下僕は真永に忠実じゃねぇといけねぇんだぜ?

「なぁ、下僕。お前真永の下僕じゃなかった?
真永があいつ等に落とされた時どうよ?
助けた?見殺しにした?

お前は一緒になってリンチしたよなぁ?

下僕ごときが!真永に逆らってんじゃねぇよ!!」

挙句、真永落としたときお前心底安堵したよなぁ?

「良いか?良く聞け。
俺は復讐する。アイツ等にな!」

モチロンお前も入ってるぜ。
意味、かぁっしこいお前なら分かるよな?

「き、きょうりょ、くしろってことですか…?」

にぃっ

「ご名答☆いや〜お前は顔は不細工だけど賢くて助かるなぁ?」

そういうとコイツは顔を真っ青にした。

お、俺が言う台詞分かっちゃった?
いやぁ〜、演劇みたいな厨二病全開の言葉言ってて良かった!

分かったんだろ?お前がもっとも恐れていた命令がくるのを。



「――今からお前は俺の玩具(オモチャ)だ。
俺に逆らうな。俺に従え。
ボロ雑巾になって捨てられるまで可愛がってやるよ。」



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