本 1

□上編
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自分の部屋の前に立ちカードキーを滑らせる。
ピッと機械音がなり鍵が外れる音がする。
ガチャリと音を立てて扉を開き少しの隙間から身体を滑り込ませる。

どこぞの糞野郎が殴ってくれたおかげで歩く度に体が軋むマジふざけんなよ

特に右頬!

靴を脱いで部屋へ上がると雪那と鏡音先輩がいた。

「鏡音先輩!?な、な、なんで…!」

動揺して混乱してうわぁぁぁぁぁってなってる俺を雪那が説明しようとした。
あれ?説明してる?←混乱中

「あのね、宝永「なんで顔を怪我してるんだ!」…そっちか!」

思わず体を乗り出して鏡音先輩の頬をそっと触る。

触った瞬間身体中を走る鋭い痛み。
あ、俺殴られたんだっけ?

痛いなぁ、俺体力無いのに。筋肉はあるけどな!

「爽やかやr…二宮に遣られた所が…」

爽やか野郎と言いかけ、二宮と言い換える。
あいつ顔だけはいいからな。
顔だけは!
すると鏡音先輩がくしゃりと表情を歪ませて一言

「綾瀬…」

その言葉はまるで誘っているようにも見え、俺は誘われるようn「何時まで触ってるつもりだ!何気に唇寄せんな馬鹿!」

鉄拳。

鏡音先輩全力の拳を受けた体は、会長に受けた傷もプラスして
どさり、と崩れ落ちた。


暗転


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