本 2
□計画停電
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どうしたらいいのか、わからないまま、ただ時間は過ぎていき…ついに、定刻となってしまい…
そして、点けていたテレビの音は聞こえなくなり、俺の目の前は真っ暗になった…見えるのは、微かに外から漏れる月の光だけの暗闇…
むかしの…いろんな事が頭を過り…目頭が熱くなり、息が苦しくなる…胸が痛い……
―――たすけてっ…
――――ガタッ!
「!?」
今…居間から物音が…
あぁ…そっか…
同室者の不良さんだ…
同室になってから、一度しか顔を合わせた事のない同室者…
でも、誰かが部屋にいると思うと、少し気が楽に…
―――なんないかも…