本 1

□上編
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No.2
教師と爽やかと会計と


「会計と爽やかと教師、そして副会長を同時に堕とす」

危ない賭けだが…時間がない…!

「な…っんで!なんでなんでなんで!
そんな危ない橋なんて渡らなくて良いじゃん!」

雪那が書類を辺りに撒き散らしながら叫んだ。
ちょっとちょっと、雪那ちゃん!近所迷惑も考えて!
なんていいながら、パソコンを起動させながら携帯のメールフォルダを開く。

とあるメールを開き、携帯を雪那に渡す。
パソコンが起動したので目当てのフォルダを開き、此方も雪那に見せる。

興奮が覚めない、頬が赤いまま二つに目を通していくにつれて青くなっていった

「…そんなっ!」

「…だから、急いでやらなくちゃいけない。少なくとも後3ヶ月で、生徒会と風紀の重要人物を攻略しなければ、ヤバイ」

まだまだ、時間があると思っていた。
まだ、時間があると信じていたかった。

「危険な賭けだが、遣らないよりはましだろ?」

きっと今の俺の表情は泣き笑いのような、汚い表情なんだろうな。

目の前の雪那はボロボロ泣いてるけどさ。

「絶対、にっ…あした、も、あさって、も、目の前に、いてよ!ほぅぇぃ…」

泣き崩れた雪那を、俺は見ているしかなかった。

失敗したら…どうなるんだろうな



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