Novel

□7日間の贈り物
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 『…帰ってきて…』


もう一度会いたい…
声を聞きたい…
話がしたい…
ただ傍にいてほしいの…
もう一度だけ――




怖いんじゃない
そうじゃなくて…
彼の事を思い出した時、時々ものすごく淋しくなって、涙が止まらなくなる。
思い出す度じゃないの。
本当にたまにだけど。




今日は早めに書類も片付け終わったから。その後は由美とお茶して。家に帰ってからも食事して、テレビ見たり…普通に過ごした。
何が違うっていったら、いつもよりゆっくり出来たって事くらい。

早めに寝ようと思って、日にちが変わる前にはベッドの上で目を閉じた。





寝れない――…


「あーあ…」
寝ようと思っても、今日に限って全く眠気が襲ってこない。だからって、リビングに戻る気にもならないし。


そんな時、ふと
彼の事を思い出した
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