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□閉話羅列
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御影:「なんだ・・?」
玄関からほんの2・3歩離れた地面、
うっすらと、次第にはっきりと、やがて光を伴って、
直径1.5mほどの、見慣れない魔方陣が現われた。
御影:「これは・・・・」

バッシャーー!!!!

出た。
何が。
主に水。
しかもど大量に。
御影:「・・・・・」
無論側にいた御影はずぶ濡れ。

ガチャリ

環:「御影さん、何か届き・・にゃぁぁあ!!!?」
遅れて外に出て来た環もまさかこんなことになってるとは思いも寄らなかった。
環:「えっと・・・本気で深雪さんの嫌がらせ・・?」
御影:「目を覚ませ・・とかかもな。とりあえずタオル頼む」
環:「はっ、はいっ」
深雪の言っていた 些細なモノ とは本当にこの水柱のことだろうか。
他に何か、あるのではないか?
御影には、深雪が嫌がらせ目的でこんなことをするとは思えなかった。
やがて水は、その勢いを失っていく。
御影:「・・・?、これは・・・」

ガチャリ

環:「御影さん、タオルお持ちしまし」
御影:「環、」
言葉を遮る。
環:「はい?」
御影:「そのタオル、デカいか?」
環:「ぇ、はぁ、一応、バスタオルの大きめのやつですけど・・・。」
御影:「・・合格。」
環:「はい?」
御影:「俺風呂いってくるわ。タオルはあちらに使ってやれ。屋内搬送を許可する。」
環:「あちら・・?」
御影:「そう、あちら。」
御影が指差したのは、先程まで水柱が噴き上がっていた魔方陣。

そこに、気を失った少女が一人────




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