夢の記憶

□第四章
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━━オレンジオーシャン





…ここはオレンジ色の海。

…そこに、巨大な船…

…いや、数々の砲台が立ち並ぶ、戦艦が停泊していた…

この戦艦の名は、ハルバード、

『戦艦ハルバード』である。

中には色々な部屋があり、武器庫、図書室、各自室………そして、



━━ハルバード42ブロック『和室━21』



畳部屋にちゃぶ台が一つ。
この部屋に、ワドルディ族、バード族の二人がいた。
バード族の者は部屋から強化ガラスで出来た窓を通して、オレンジオーシャンの海岸を眺めながらイライラした様子で、片方の足のかかとを重心に爪先を畳にトントンと打ち付けている。

……やがて彼はこう叫んだ。







「うー…落ち着かん!」

丸テーブルの側に座布団を敷いて座っているワドルディ族の者はそれを聞くと、湯飲みに口をつけてからこう言った。

「艦長、イライラはだめだよ。ほら座って…はい、お茶」

ワドルディ族の者は急須を持ってもう一つの湯飲みにお茶を淹れ、差し出すようにテーブルの端へと滑らせた。

それを聞くと艦長と呼ばれたバード族の者は、丸テーブルに近付いて湯飲みを掴み勢いよく飲み下す。

艦長
「(ゴクゴク)……ぷはあ〜!」

ゴン!

一気に飲み干すと、空になった湯飲みをテーブルに勢いよく置いた。

「落ち着いた?」

艦長
「落ち着かん!!」

フンッと鼻を鳴らし、彼は窓に戻った。

ワドルディ族の者はため息を吐くと、立ち上がって扉に向かった。

艦長
「どこにいく、セーラ?」

艦長がそれに気付き、ワドルディ族の者を止め、セーラと呼んだ。

セーラ
「食堂。お腹空いたから」

艦長
「トライデントもフームもいないのにか?」

セーラ
「インスタント。美味しいよ。楽だし」

鼻唄を鳴らしながらセーラはドアを閉じた。

艦長
「…くそ〜…今闇の一族が来たらどうすればいいというのだ…? ヘビーロブスターは五号機まであるが、初号機と三号機が修理中…。二連主砲は調整中だし、重力干渉砲は三つメンテナンス中…。モトシャッツオは前に1271体が故障…残りは3729体いるが………やはり心配だ……。メタナイト興はまだなのか…!?」

バタン!!



艦長はブツブツと呟きながら和室を後にして、司令室へと移動した…。
















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