日雛のお話
□蜂蜜
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「おはよう、吉良くん」
「ひ、雛森くん!お、おは…おおおはよう」
「雛森が来たくらいでキョドってんじゃないわよ、吉良」
「おはよう乱菊ちゃん」
「おはよう雛森。今日も仲良く冬獅郎と登校ね!」
「い、いやそんなんじゃっ」
「じゃぁその手はなんなのよ?」
「あっ…ひ、日番谷くん、もぅ…離して」
「嫌だ」
「なんで?」
「ほっとくとまた転ぶかもしんねぇだろ」
「もう大丈夫だよ!だから早く教室にっ」
キーンコーン
カーンコーン
「あら大変!うちのクラス一時間目移動教室なのよ。ほら吉良!行くわよ」
二人の繋ぎあった手から目を離せない吉良を引っ張り乱菊は走っていった。
「俺達も行くか。」
「うん」
日番谷は雛森の手を離した
「シロちゃん?」
返事もせず日番谷は教室の中に入って行った
「おい日番谷〜お前雛森ちゃんとはどうなってんだよ〜」
「…別に。何もない」
「嘘つくなよ〜今日だって手を繋いで登校してただろ?」
「……小さい子供を連れて歩くのに親は手を繋いぐだろ?あれと一緒だ」
「……だってさ桃。あんなこと言ってるよ?あんたのダーリン」
「ダ、ダーリンじゃないよ//!!ただの…幼馴染み」
「ふぅ…こっちもか」
私達は決して付き合ってはいなかった
だけどお互い想い通じていた
それなのに
付き合えない理由がただ一つ
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