日雛のお話
□二人の時間
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「お前今日はもう帰れ」
「ふぇ?」
「疲れた。寝る」
今は午後10時。いつも遅くまで仕事をしている日番谷に現在眠気は全くなし。
雛森を襲っちまいそうで怖いからなんて本音は口が裂けても言えない。
冗談でも甘い言葉を吐けない初な年頃なのだ(実際100年は生きているが)
「日番谷くん」
押し倒された本当の意味を解っていない雛森は日番谷の傍に座って肩に頭をのせた
「!?//…雛森?」
「…………ちゃった。」
「え?」
「あたしも、疲れちゃった」
二度目だが今は午後10時。昼型人間雛森桃は本当に眠くなったらしい。
「おい、雛森!ここで寝るな!自室に戻…」
すぴー
寝やがった。ったく襲っちまうぞ、この野郎。
「…もうちょっとだけ…一緒にいたいな」
「!!」
これが寝言なのか否かというのは後回しにしてこの瞬間、日番谷には一晩本能と戦う決心がついた。
二人だけの時間を一人で楽しむ。
「しょーがねぇなあ、
一緒にいてやるよ、ずっとな」
日番谷冬獅郎。生まれてはじめてのプロポーズ?
本人が聞いていないのが少々残念ではありますが
大変よく出来ました。
「…シロちゃん…。」
「!!!//」
このあと日番谷は一晩中雛森の可愛い誘惑(無意識)に耐えて、眠れなかったとさ。
fin.
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