日雛のお話第2巻
□哀悼
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シロちゃんへ
シロちゃん、お元気ですか?
相変わらずお仕事は大変?
シロちゃんの事だからきっとあたしがいなくても真面目にせっせと働いてるんだろうな。
でもね、シロちゃん
たまにはゆっくり休んでも良いんだよ?
頑張り屋さんのシロちゃんは何でも一人でやっちゃうけどもっと乱菊さんとかを頼っても良いんだよ
本当はあたしが側にいてあげたいけど今は出来ないから。
あたしは今、現世にいます。
そしてシロちゃんに何も言わずに出てきた事を今物凄く後悔しています。
今回の任務は困難を極めるもので副官のあたしでもわずかながら力量が足りません。
それはこっちに来る前からわかっていました。
だからこそあたしはあなたに何も告げる事が出来ませんでした。
だってシロちゃん心配するでしょう?
だけどね、
あたしは絶対に生きて帰るって誓ったの。
それはあなたの為よ?
シロちゃん
あなたを置いて死ねるわけないじゃない
あたしがいなくなったら、あなたはきっと壊れちゃう
これは自惚れじゃないって思ってる。確信よ?
だから今からあなたにとても大事な事を伝えます。
いーい?シロちゃん
あたしは、この任務を最期に尸魂界に生きて戻ることはありません。
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