日雛のお話第2巻

□龍城
2ページ/6ページ




音がする


耳障りな足音が




誰かが足を踏み入れる











「えー日番谷くん行かないのー?」

雛森は不満そうに言ったが俺の答えは変わらない
こいつはただの幼馴染みでしかない

最も、友達なんていない俺の中では幼馴染みっつーポジションは随分親密な方だがな


「俺は暑いとこ苦手なんだ。なんでわざわざ冬に海水浴なんざ行かなきゃなんねぇんだ」



「冬だからよ。寒さをしのぐために常夏の島でバカンスしようって旅行なの!」


「生憎この程度の寒さ、俺には心地いいくらいだな」


「でも隊長さんたちも皆「行きましょう、雛森。」」

見かねた松本が雛森を制止した

「乱菊さん」


「隊長、頑固だから言っても無駄よ。ここはあたしたちだけで楽しみましょう」

「…。」


「では隊長、行って参ります!」



「おう。」


納得のいかない雛森を引き連れて松本は出ていった





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ