人間・死神・破面・仮面のお話

□お花見戦争
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4月上旬―

現世では桜が満開に咲き誇る
桜と言えば花見。
花見といえば場所とり。

そう、花見は新米会社員の言わば初仕事。この働きによって今後のサラリーマンライフが決まると言ってもおかしくはない。


ところ変わって尸魂界。
もちろん此処にも桜は咲く。

が、しかし


年中無休の死神達に花見などという習慣はなく、桜が咲こうが紅葉が紅く染まろうが大忙しの死神達は詰め所から一歩も出ない…



筈である。


清霊廷内某所
十番隊執務室

「たぁーいちょーう!」
「なんだ、松本」

いつものように仕事に飽きて隊長に絡む松本乱菊


「桜が満開ですよ!!」
「そうか。」
「綺麗ですねぇ」
「いいから仕事しろ。」


「お花見しませんか?」
「そんな暇ねぇ」
「いいじゃないですか〜たまには息抜きも必要ですよv」
「お前は息抜きばっかじゃねぇか」
「ま、まぁいいじゃないですか!あたし五番隊のコ誘ってきま〜すV」

「お、おい!…ったく。」
とは言いつつも本気で止めなかったのは乱菊が五番隊に行ったから。
つまり雛森を連れてくるからだ。
仕事人間日番谷にも少しばかりの下心はあるらしい。


そんなこんなであっと言う間にメンバーがそろった。
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