日雛のお話第2巻

□深窓の姫君
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君のためならなんだってできる


檻から出れないというならば
毎日会いに行く



花を見たことがないのなら毎日違う花を摘んで君に見せよう


笑いたいときは笑い話をしてあげる


怒りたければ小石を投げつけていい


眠たいときは子守歌を唄おう



泣きたいときは
涙を拭うことはできない



こんなに好きなのに


触れることさえ許されない 







だって君は 
俺の手の届かないところにいるから 





『深窓の姫君ーToshiro sideー』










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