日雛のお話
□蜂蜜
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でも実際めぐみさんは今大学生。そしてシロちゃんは高校生。二人で会える時間なんて限られている。
それにめぐみさんはあたしの気持ちを知っていたからたまに三人でいることもあった。
めぐみさんは可愛かった。顔も仕草も話し方も――。
女の子として、人として魅力的な人だった
だからあたしもシロちゃんも楽しかった。
自分の犯した罪を忘れてしまうくらい幸せだった。
「ひっく…ひっ…ふぇ…」
「泣くんじゃねぇ」
事故の直後、あたしは自分自身をせめていた
「で、でもあたしが…あたしのせいで…っく…。」
「お前のせいじゃねぇ」
「ふ…ふぇ…っく、…」
「お前は自分を責めなくていい、だから代わりに俺が他のやつのものになることを許してくれ―」
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