short

□ちょっとお願いがあるんだけど
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「もう分かったから離れろ」


「はーい」








素直で鈍感ってやっかいだ



こうやって普段しない事を普通にやるんだからこっちのほうが、っていうか俺のほうが内心ドキドキだって



リナもリナだ、ったく









昨日は花音が一ヶ月弱の任務から帰ってきた


花音はあちこち怪我してたがけろっとただいまー!!なんて言って



いつもはそのままコムイに報告書を持って行ってリナのいる部屋に行くらしいが珍しく自室に直行だった




疲れてたんだろ



へらへらしてそうに見えて案外強いからな


AKUMAには容赦しねぇ







まあお決まりつーか、何というか任務中でいないやつは会話の話題になるわけで






『花音今何してるかしら』


『んーAKUMAと戦闘中じゃなければ寝てるか男おとしてるかですね』


『ああー、花音ってあれわざと?天然?』


『』ピク


『みんな気になってるのね〜』


『そりゃあ気になるさ!!』


『この前の任務で一緒だった時にですね、結構大きな街に買い物しに行ったんですよ』


『ええ、パリだったかしら』



『そうです。そこで入った店の店主が結構頑固で値切れなかったんですよ、ちなみにお酒屋さん』


『普通そこで値切らねぇよ』


『大柄で女には興味ありませんって顔しているのに、花音があれやこれやしていたら半額にしてくれて』



『半額に!?あれやこれやって何なの!?』


『それは僕も命が惜しいので詳しくは言えませんが、凄かった』


『あれはプロよね!花音の才能だわ』


『つーかさ、花音はそういうのが上手いけど彼氏つーの?いたことあんのかな?』


『さあ、どうでしょう』


『こればっかりは花音に聞かないとね』


『あいつにはいない』


『は?』


『何で神田が知っているの?』


『花音が言ってたんだよ』


『バ神田のくせに』
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