D.Gray-Man

□第五話
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同じリズムで揺れていた列車はだんだん遅くなっていって目的地に着いた。


忘れ物がないか確認してから列車を降りる







「うわあ、花がいっぱい 」


「花音は花好きだったっけ?」


「うーんどうだろ?けどこうやって色とりどりの花が綺麗に咲いていたら和む!」


「確かに、のどかでいい景色」






すーっと空気を吸い込むと、都会とは違う澄んだ空気が入ってきた


あー、本当に和むな






「で、駅まで迎えに来てくれるはずなんだけどな、」


「あ。」


「エクソシストのアレンウォーカーさんと美谷花音さんですね」


「はい!」


「こんにちはファインダーさんですね?これをコムイ室長から渡すように預かり届けにきました。イエィーガー元帥にお渡しして下さい、」


「わざわざ届けてくださったところ申し訳ないのですが、イエィーガー元帥はもう此処には居られません。」


「「え」」


「申し遅れました。私はイエィーガー部隊ファインダーのピエリーと申します」


「ピエリーさん?イエィーガー元帥がここにいないってどういうことですか??」


「目的地はここであっているはずだよね?」


「はい、美谷花音さんが仰ったように元帥はここに居ましたがイノセンス発見の情報を聞いてベルギーに向かわれました」


「ベルギー?」


「隣の国だよ花音」


「ああ、じゃあ少し待っていれば列車きますよね!」


「はい。」







ということで、仲良く三人でベルギー行きの列車を待つことに。


変な感じだな、


え、でもイノセンス発見ってことはAKUMAもそこに向かっているんじゃ?


私たち早く行かなくていいのかな?







「あの、列車ってあと何分で来ますか?」


「120分くらいかと」


「120分ってことは二時間!?」


「この辺りは本数が少ないのでそれくらいは、」


「仕方ないよ花音一緒に待とう」






二時間もここで待つのか

うん、退屈。






「アレーン、翔飾リ(メイスカイ)で行こう!」


「ダメ」


「何で!!三人だったらギリギリいけるよ!」


「ダメ。仮にそうしてもどこまで発動するんだよ!」


「どこってイエィーガー元帥がいるベルギーまで!」


「尚更だめ!!それ使い過ぎたら間違いなくぶっ倒れる!!」


「ええー、そんなことない」


「教団に初めて来た時どうなったか思い出しなさい。」






こ、こ、れは、何にも言えない。


その後アレンに絶対行かないと謎に言わされて、待機。


あと1時間40分も待ってられるのかな!!


蝶の話をピエリーさんがしているけれど興味ないし、ってかアレンそんなにイエィーガー元帥がどんな人なのか気になるんだ、






「花音、暇?」


「え、ううん」


「んー、この辺なら翔飾リ(メイスカイ)使ってもいいよ」


「何その自転車初めて乗れた子どもに言うみたいな」


「花も綺麗だし」


「ちょっとアレンてば」


「花音が二時間もじっとできるならここで喋りたいけど、できる?」


「アレン?私子どもじゃないからね!?分かってる!?」


「分かってるよ。でも、昔と同じように突っ走らないから心配なだけ」





バツが悪そうに頭を触るアレン






「私のどこが心配?」


「全部」


「なっ、全部なわけないでしょ!そんなん言うんだったら明日のごはんアレンにあげないから!バカアレン!!」



「わああああ、ごめんって花音!ごはん無しは勘弁してよ〜」



「じゃあ正直に言いなさい!」


「分かったよ〜。花音は一人で無茶するし自分の力の限界のことなんてこれっぽっちも気にしていないから不安なの!」


「ええ、」


「それに何か嫌な予感がするんだ、頼むからぼくから離れないで」







一人で無茶するっていうのは修行時代のこととかイノセンスのこととかだろうなあ、マテールのときも関係ある、のか?






「アレン、前にも言ったけどそんなに心配しなくても大丈夫だってば」


「いいや大丈夫じゃない!花音は自分のことなんてどうでもいいと思ってる、」


「まあね?だってAKUMAとの戦闘で死ぬわけないじゃない」


「確かに花音は昔から強かった、僕よりも。でも、だからこそ、そこに抜け目ができるんだ!!」


「抜け目だって?」


「花音と任務同じだったのはマテールの時しかなかったからそれでしか分からない、だけど、エクソシストなら花音のピンクマーメイドを使わなくも敵の攻撃を避けて戦わなくてはいけないんだ!!」


「は、アレンなに?私にお説教?」


「そうだよ。花音は戦いをなめている。そんな心構えじゃ死ぬからぼくは言ってるんだ!!」


「いい加減にして!!いくらアレンでも何でそこまで言われなくちゃいけない!!?師匠だったら分かるけどさ!!」


「本当のことだからだよ!!仲間だと思っているから!!」


「あは、仲間?」


「いや、それ以上に大切だと思っているんだ、花音っ」


「そう。」


「っ、」


「私もアレンのことは大事に思ってるよ?修行時代から苦労を共にしてきたわけだし?でもね、」






アレン、マテールでの私の言葉聞いてるなら分かっているはず






「私には仲間なんて必要ないから。」






アレンの目を見てキッパリと言い放った
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