D.Gray-Man

□第四話
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「イノセンスは返してもらうぜ」


「ぐっ、」


「ミッド、とか言ったな。必ずオレがお前を殺る。花音に近づくんじゃねェ」


「はっ断るよ。言ったろ?野郎には興味ないって」


「ほざけ」










そのままミッドは後ろに倒れるように姿を消した。


、さっきの戦いが嘘のように静寂が流れる。









「ぁ・・・」

「花音!?」







視界が反転して地面が近くなる



ああこの任務に来てから倒れることが多くなったな、







「今、はいいや」






薄れていく意識の中、複数の声が聞こえたのを確認して気を失った。

















“花音”




だれ、







“花音聞け”




私を呼ぶのはだれ・・・







“名前はないね。あえていうならお前のイノセンス”




イノセンス?私の、?







“もちろん”



何かいいに来たの






“よく聞いてね、お前はもうじき大事なことに気付く”



大事なこと?





“聞いて。お前自身に関わることだから。時間がないから言うが―”



死ぬとか?だったらお断りよ






“人の話は最後まで聞くもんだよ。”



人じゃないよね





“うんイノセンスだよ。じゃなくて聞けよ!”


聞いてますけど





“気の強いやつ、力が欲しいなら代償が必要なことはお前も分かってるはずだ。”



うん。この身で知った。





“その通り。使うならあっちは止めたほうがいいまだその時期じゃないし”


時期だって?




“はいはい抑えて抑えて!怒ると怖いから花音!”



怒ってないけど、




“あー時間が!もう!あんまり自分を責めるなお前のせいじゃない何があっても。これだけは覚えといて”


え?どういうこと




“いい?迷ったら突っ走れば見えてくる。我武者羅でも何でも、あと”



あと?




“ビリーブ!これが大事―”









「っは、!!!」


「花音気がついたのね!!」


「あっ、え リナ、リー?」


「良かった・・・!運ばれてきたときは心臓が止まるかと思ってっ」







運ばれてきた?



周りを見渡すと見たことない部屋だった。



ただ薬の匂いがプンプンするから医療室か病院かどこかだと思う








「花音さん?意識が戻ったのね」


「どちら様ですか」


「婦長よ」


「婦長、?」


「ここは病室。あなたは任務先で重症に合い教団に運ばれてきたのよ、2日間眠っていたわ」

「2日間!?」


「眠りっぱなしで心配したわ」

「リナリー、ありがとう。あと婦長もありがとうございました」


「いいえこれが私たちの仕事よ」


「っ痛!」


「ああまだ腕の傷が完治してないのよ。しばらくは動かしたらいけないわ」


「分かった、」







ミッドのやつ中途半端に切って・・・!!


もうちょっと切っていたら私のピンクマーメイドで治っていたのに



普通は腕じゃなく殺したいなら首なりなんなり刺したら良かったのに!







「(でも、ミッドは昔から頭が回る。何かあるの)」





幼い頃から頭が良かったミッドは先読みして

よく感心してたっけ。









もしかして、




「私のピンクマーメイドを知っていた?」





ミッドなら、ありえる。



なに考えているか全くわからないけどこの傷はミッドに付けられたもの、








「っ・・・」


「花音、傷痛むの?」


「ぁ、大丈夫大丈夫!ありがとうねっ」


「何かあったら言ってね」


「うん、」








リナリーは付きっきりで2日間居てくれたらしい


任務帰りなのに。






「あっ花音お腹空いてない?あたし持ってくるわ!」


「ほんと!?じゃあねあ、ジェリーさんに私が好きなもの作ってって言ってくれる?リナリー」


「ええ任せて!じゃあ少し待っててね」



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