D.Gray-Man

□第三話
2ページ/9ページ




「六幻、発動」





神田ユウはイノセンスを発動しAKUMAに斬りかかった。





「(やっぱすごいなー、)」





いとも簡単にAKUMAを斬っていく。



私はそれに見惚れてしまった。






「お前から殺してやル!!」





背後からレベル2のAKUMAの声





「死ねーーーーー!!」





甘いなぁ。





「イノセンス発動」


「ナニ!?」





胸に埋め込まれているイノセンス、


死ノ神剣(デスクイーン)発動





「破滅の緋(デスメタン)!」


「ウアっ…ギ、ギ…こんなもの、」


「あ、壊れないんだ。レベル2だけのことあるねー」


「こんなくらい、どうってことないんだからな!!」


「はいはい。さっさと片付けよ」


「流すな!!」


「―イノセンス第2解放」





デスクイーンの形は、悪魔の尻尾みたいなの(AKUMAじゃなくて悪魔)


刀って聞かれると違うんだけど、ま、斬ることには変わりない。


けど。



私の第2解放は





「ナナナニシテンだこのエクソシスト!!」






死ノ神剣(デスクイーン)を二等分。



そして、私の両手に入る。






「―第2解放」






私の手の中に入った死ノ神剣(デスクイーン)は





「な、な、な!?」


「びっくりした?私のイノセンスはこういう使い方もできるの」








私の両手を変形させて、黒く、そして鋭く尖った爪になる


強いて言うなら、カタールっていうか、すごく尖がった猫の爪みたいな形かな


形は、ね






「どっち道お前を殺すことに変わりはない!!」


「そうだねー、私もアンタを壊すのに変わりはないけどさ?少し忠告してあげようと思って」


「ちゅうこくううう?」


「さっきの私のスピード、破壊力、同じだと思わないで、ね?」


「ハァ?」






私はニヤリと笑い、第2解放したイノセンスをAKUMAに向ける。






「疲れるの嫌だから一瞬で終わらせる。バイバイ、AKUMAさん?」


「ハン!そんな変な猫の爪みたいなので―」




ダッ



ザシュッ






「ギャアアアア!!あ、は、はれ、なんともな、い」


「確かに切られたって感じたのにって?」


「おま!?いつのまに後ろにっ」


「ふふっ、アンタの目だと何も見えないんだね」







パチン








「ウワアアアアアアア!!!!」




「アンタじゃ私の速さに目がついていかないんだよ、AKUMAさん」







バ―――――ン!!!!!







「ふう」






ドゴ――――ン!!!






「ええ!?」


「界蟲一幻!!」





後ろで大きい爆発音がしたと思ったら神田ユウがAKUMAを撃退。



跡形もなく、フシュウウウウとAKUMAの煙が辺りに立ち込める。






「わーお、お疲れさま」(ビックリ)


「ああ。お前?そのイノセンス―」


「あああああ!!汽車があああああ!!」





突然、運転手さんが叫びだす。





「あーあ、汽車、壊れちまったな」


「だね。インドまでどうしよっか」


「歩くしかねェな。」


「やっぱり?」


「ああ。めんどくせェ」





多分ここは中国。



なんで分かったって?





だって






「、町か」


「ニーハオ!」






うん、中国語は分かるけど





「いらっしゃい!はい、そこのお嬢さんこれ着てね〜!!」






そういって強引に押し付けられたのが






「今日ここではパーティーが開かれるんだよ!女の子は全員、これ着て行くんだ!」






ピンクのチャイナドレスだった。






「彼氏さんにはこっちのスーツ!」


「はあっ!?誰が彼氏、っつーかこんなん着るかよ!!」


「はいはい、ごたごた言ってないでアンタはあっち、女の子はこっちで着替えるんだよ」


「ええ!?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!ねえ!」






と、私の抵抗も空しく、っていうかおばあさんだからどうしようもなく、






「くっ、離しやがれお前ら!!六幻―」


「お!お前さん男前だねえ!こりゃ楽しくなりそうだ」







あーっ!!

神田ユウが大きい人たちに連れていかれるー!!


そして、私もおばあさんに連れていかれてるんだけど







「ちょ、あの!!神田ユウはどうなるんですか!!」


「ん?あの若者もあんたと同じ着替えてもらうのさ」


「もう本当に私は結構ですので」


「そんなもんは通用しないよ。祭りだからね〜」


「いやあの、お祭りってなんのお祭りなんですか?」


「なんだアンタ、知らなかったのかい?」






いやいや?おばあさん?

私たちを強引に出させるんでしょうが!!


というのは心のそこに閉まっておいて。






「はい。知りません。」


「恋祭り。恋人を探す祭りなんだよ!!」







なんともピンクな




じゃなくて






「恋人探し!?!?」



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ