D.Gray-Man

□第一話
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お風呂の扉を開けると、そこはすごく広い浴槽やらなんやらで・・・。


ここ、すご。






「ふー、キモチー♪」






浴槽に入るのは久しぶり。

だって旅続きだったから水洗いと水浴びだけだったし。


それに、いっつも警戒を解かなかったから疲れるんだよね。



たまに覗くバカがいるけど・・・一発で瀕死だし。

自業自得じゃない?

でもここはそんな心配はない。


多分。



まぁ、そろそろ洗うっかな。





ふと、水に映る自分の姿を見た。




左胸上に×で埋め込まれている 印 。


それはイノセンス。


イノセンスを持っている者、つまり適合者は千年伯爵とAKUMAを倒せる唯一の望み。



適合者はエクソシストとよばれている。






私もその一人。



×は私のイノセンスなんだ。





名前は 死ノ神剣(デスクイーン)と漆黒扇




私は2つイノセンスがありそれはホントに珍しいんだとか。





一つ目はさっきの死ノ神剣(デスクイーン)と漆黒扇ね。





もう一つは、翔飾リ(メイスカイ)


普段は左腕のブレスレットになってます。

ちなみに色は黒。








この私のイノセンス、死ノ神剣(デスクイーン)と漆黒扇。






寄生型で、2つ宿しているのは何ともめずらしいらしい。






ただし、問題が一つあって


死ノ神剣(デスクイーン)は普通に使ってて大丈夫なんだけどね?






漆黒扇はすごい力を発揮する。


町一つ分だなんて余裕のよっちゃんで下手したら国一つ破壊してしまうんだよ







そしてすべてを『無』にするまで止まらない。








それくらい破壊力があるなら、それを身に宿している私も当然それなりの負担がかかるわけで。






それは何年か前、


確かまだ師匠たちと旅をしていた頃のこと。


レベル2のAKUMAを相手に一人で戦っていた。


そこでまだ半人前だった私は勢い半分興味半分で漆黒扇を発動し気を失ったことがある。





師匠に何とか止めてもらったけど





『このバカが!!!興味とかそんななめた感情でイノセンスを発動してんじゃねえ!!!死にたいのかこのバカ!!!』







怒られた。



師匠が、真剣な表情で言葉で私に怒ったのはあれが初めてで





そして、ここで[咎落ち]って現象をを知ることになるんだけどね。







だから師匠との約束で使わないと約束した。



もちろんアレンともね!



漆黒扇の使ったときの記憶は曖昧だったけど、


だけど、恐ろしくて。





もう発動するのは止めようと思った。





それでも使おうと思ったら使えるけどね!








「あ。」





そうそう!


イノセンスではないと思うんだけど、耳に付けているピンク色のピアス



これは私の両親からもらったんだ





死ぬときに。






よく分からないけどAKUMAが近くにいるときは黒く、そして・・・たまに赤く光るけど理由は分かんない。







実は、ここまで分かったのもあの(バカ)師匠のおかげ。




師匠は何も分からなかった私にいろんな事を教えてくれたんだ。




イノセンスやAKUMAを倒す技とか男をどうたらこうたらする話とか、さ。








でも、私のほかにももう一人、男の子がいた。


私と同じくらいの年で

白髪、

そして右目にAKUMAの呪いがかかっている。


名前はね、アレン・ウォーカー




一緒に修行をした唯一の仲間。

そして心友





いろんな事を話したけど、年を重ねるにつれて師匠のアレンへの扱いがひどくなっていった。



ああその前にお金の使い方がおかしかったよあの人。




だなんていったら殺されるうううう!!!



はああああ、良かった一人で。




でね、アレンは師匠の作った借金を返すために朝早くから夜遅くまで働いて。




時には船の上で


時には煙突の掃除


時には皿洗い




手伝おうか?って言ったら


『女の子にっていうか花音にそんなことさせませんよ!大丈夫だから気にしないで!』


って言ったんだ。





笑顔でね。






でも心配するに決まってるでしょ!?



内緒でするにも私は師匠から離れちゃいけないみたいに言われてたし(しかも師匠本人から!)



まあアレンはポーカーで何とか稼げるとか言っていたけど。





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