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□究極のプレミアム
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「君こそ僕のプレミアムショートケーキだ!!」



「・・・え?」










道の角からバッと出てたものだから当然びっくりするわけで。

私と目が合うとパアッと嬉しそうな顔をして先程の言葉を言った、


見ず知らずの男が一人。



どう見ても周りには私しか居ない。


誰?











「僕のプレミアムショートケーキ!ハアハア」



「ひっ」←ドン引き








ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと!!!


誰!?


誰!?


私何かした!?













「さっやっと見つけたよ!帰ろうか?ハアハア」



「ちっ近寄んないで下さい!!あなた誰!?」


「何言ってるんだ勝手に箱から逃げちゃだめじゃないかぁハアハア」


「(いやああああー!!)」


「ああ!!ちょっと!僕のプレミアムショートケーキ逃げないでぇー!」














人生最大の身の危険を感じダッシュでその場から離れた私。








「はあっはあっ」





しんどくなってもよろけてもひたすら走り続けて、やっと明るい大通りに出た






ここまで来たら多分安心。






後ろを振り向いてもそれらしき人はいない








「よ、良かった・・・」









『僕のプレミアムショートケーキ!!』






ゾッ


思いだしただけで鳥肌が立ってきた!!



何なんだあの人!?











今日は月曜日


週の初めでやたら眠かった



まあ昨日はケータイ小説に没頭していてオールしてしまったのもあるけれど、


とにかく眠かった!





それでもなんとか学校に間に合い遅刻せずに授業を受け、お昼ごはんを食べ午後の授業を受け帰ってきた



あ、昼休み神田とアレンがガッチャーンと派手にケンカしてましたけれども。




ラビがアレンのみたらし団子食べちゃったんだよね




結果ラビに一撃食らわそうとしたらそれが神田に当たっちゃって、神田がキレてアレンにクリーンヒット。





いつもと変わらない1日のはず!!!









「プレミアムショートケーキって・・・なに」








見た感じ、っていうか絶対私の知ってるひとじゃない


居たらやだ。


だとすると?

ご近所さんか?


いやでもあんな変態見たことない!







「やめやめ。もう考えるの止めよう。」








今日の事は忘れた方がいい


きっと寝不足過ぎて錯覚と幻聴を同時に聞いちゃったんだ!








「帰って寝よう!」








時刻は夜の7時前



家に帰ったらご飯が待ってるー♪











そうして、強引に私は今日の事を記憶の奥に閉まった。








明日がとんでもない1日になるなんて思わずに。



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