D.Gray-Man

□第五話
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「はーい、いらっしゃーい!」


「コムイさん今日は珍しく起きているんですね!徹夜明けですか?」


「ほんとだ、リーバーさん見たら分かるよ」


「残念!リーバーくんは爆睡しているよ。そして二人とも失礼だよそれ」


「あはは、すみません。」


「アレン、棒読み」


「あれれーおかしいなあ」


「ひどい二人とも!!折角二人だけの任務なのにそんなんだったらラビ入れるよ!」


「二人!!?花音と二人で任務なんですか!」


「うん。AKUMAとは関係ないけどね」


「どういうことですか?」


「実はね、黒の教団には元帥が5人います。分かるかい?」


「クロス元帥!」


「僕たちの師匠です。一応。」


「ブラックスマイル出てるよアレン」


「ははははは」


「ダメだこりゃ。あとは、ティエドール元帥で神田ユウの師匠ですよね!」


「そうそう!花音は会ったことあったっけ?」


「いえ!神田ユウから聞いて知っているだけです!」


「神田くんが?ええ、それは珍しいな〜」


「あとは知りません、アレン知ってる?」


「いいえ?」


「うん、そのうち詳しく話すけどクロス、ティエドール、ソカロ、クラウド、イエィーガー、この5人の元帥がいる。この中で最年長なのがイエィーガー元帥だ」


「へえ、元帥ってそんなにいたんだ、」


「そのイエィーガー元帥に無線のゴーレムを渡して渡すことが今回の任務!」


「え?それだけですか?」


「そうだよ〜ゴーレムが壊れてね、連絡できないのは困るから」


「私達二人で届けに?」


「その通り!!お願いしてもいいかい?」


「はい!もちろんです」


「了解しました〜」






任務は今すぐ行くみたいで、自室に戻ってちょっと準備してから地下水路へと向かった


するとアレンはもういてあとは私だけ






「ごめんなさい、お待たせ」


「花音!揺れるから気を付けて」





流石アレン、小船に乗るとき揺れるからエスコートしてくれているのね!


やっぱり紳士だなー、本当は似非だけど。






「ありがとう」


「じゃあお願いします」





ファインダーさんに合図して、任務開始。





「花音と二人で任務は初めてですね」


「そうだねー、確かに」


「ぼく、実は少し怒ってます」


「え!?お、怒ってる!?」


「はい。」


「何で!?私何かしたっけ!?」


「もうそれはそれはとんでもないこと。」


「待って考える」






私がアレンにしたこと

したこと、したこと?


うーん、好きなみたらし団子横取りするのは常だし

まさかお金は借りていないし

ポーカーで賭けたけど全部食べ物だし



分からない






「分かんないか。ずっと思ってた花音」


「な、何でしょう」


「どうしてあの時急に居なくなったのか、」


「あの時?」


「花音が…ぼくの前から居なくなったあの日。師匠が言ったからとはいえ、ひどいです」




私が一人で黒の教団まで行けと言われたあの日のことか、ああ、それは確かにそうだよね




「あの後すごく探したけど花音は居なかった。どんな思いだったか分かる?」


「ん…ごめんアレン。さよならって言ったら離れるの嫌になると思って」


「もう会えないのかと思ってた。けど会えたしこうして一緒に任務してるから満足です!」


「アレン!私も!アレンとまた会えて嬉しい!私と寂しかったのは一緒で心細かった!」


「花音」グスッ


「名コンビ復活!昔よりもAKUMAやって行こう?」


「はい!!」





懐かしいこの感じ!


それからは他愛もない話で盛り上がり、

ジェリーさんのメニューはエビフライが美味しいだのラザニアが美味しいだのお好み焼きが美味しいだの


あーお腹減った





「さ、行こ」


「はい!ありがとうございました」





地下水路の出口まで送ってくれたファインダーさんにお礼を言い目的地へ向かう汽車まで歩く


ちょっと早歩きで行かないと逃しちゃうかも





「アレンちょっと早歩き!」


「はい!飛び乗り電車はもうこりごり!」


「飛び乗り電車?アレンってばいつそんな悪いことしたのー?」


「な、違う!花音勘違い!あれは仕方なかったんだって!」


「ほんとかなー?ふふっ、まあいいじゃん私もいつかしてみたい!」


「花音は翔飾リ(メイスカイ)で行けるから必要ない!」


「それは残念だなあっ」





残念なんて思ってないくせに

なーんてアレンが呟く


そんなことないのになー、多分。



兎に角無事時間前に着いて乗車完了。
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