D.Gray-Man

□第二話
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とは、言ったものの





「ちょっ・・・!!ファインダーさん!?」


「早くして下さい!この電車逃したら明日まで無いんですよ!」






ただいま私は初任務のため、そしてアレンと神田ユウを追いかけるため走ってます。


いや、走ってるのは普通なんだよ?


普通なんだけど





「あの汽車に飛び乗ってください!」


「ええええ!?ちょっ!?」





走っているのは地面でもコンクリートでもはたまた雲の上とかでもなく!





汽車です。





タンッと汽車の上に飛び乗り中へと入る。






「あなたたち誰ですか!困りま・・・」


「黒の教団です」


「黒の!しっ、失礼しました!すぐに部屋を用意致します」


「・・・」






なんか、つっこむ気力も失せたくらい
事がたんたんと上手くいく気が、






「花音さん、大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫ー」


「すいません。ですが、こういうことは普通ですからね、慣れてもらわないとエクソシストなんかやってられませんよ」







うん。


なんか、この人の言い方ムカつく

上から目線だ。






「・・・。」


「あ、申し遅れました。今回ファインダーを勤めさせていただくシンクと言います。よろしくお願いします」





以外と礼儀正しかったりした。

上から目線だとか思ってごめんなさいと心の中でこそっと謝罪する







「ご丁寧に・・・エクソシストの美谷花音です。よろしく」


「さっそくですが今回の任務については知っていますよね?」






案内された部屋へと入りシンクとは外と中で話す




「えぇ、マテールの亡霊でしょ?」

「はい。私の仕事は花音さんをマテールまで送りとどけることです。なのでマテールに着いたら私は戻りますので」


「はーい、分かりました」







それっきり私とシンクは話さなくなった。


まぁ別に話す理由も無いし、いいんだけど。


でも、このシンクって人初めてって感じじゃないんだけどな





「シンクさん、突然ですけど私たちってどこかで会ったことある?」


「・・・さぁ」






さ、さぁ!?

はぐらかしてきたぞ





「私、初めて会った気がしないんですけど」


「知りません」


「そう?」






まぁ、確実に思い出せない私も私なんだけど。


でも、シンさんのあの反応からすると絶対必ず初めてじゃないんだよねー


そのチクチクした物の言い方と、態度さ。






ガタンガタン―




「花音さん?」


「え?あ、はい」


「どうしました?」


「いや・・・別に。それよりマテールは」


「今、着きました」






気になるけど、任務が先。

他の事はどうでもいい!







「そう!じゃ、私はアレンと神田ユウのとこに行く。どうもありがとシンクさん」


「いえ。仕事なので」






ダッ


私は汽車を降りてシンクさんにお礼を言ってからすぐ地面を蹴った。


















「はぁ・・・オレのことは覚えてないか」





ファィンダーの服を捨ていつもの格好になる。





「ふー、気付かれるかと思った。危ない危ない」




花音は記憶力がいいのか悪いのか分かんないね?




クスッ


「相変わらず可愛いね、花音」






今は追わないけどいずれまた会うからさ。


それまでまたね?

オレの花音。








「さて、千年公のとこに行くか」





そう言うとの場から彼は消えた。





額に聖痕を浮かばせながら。

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