物語4

□『ゴルパラ界の王は意外と甘えん坊でした(苦笑)byデューク』
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デュークのことを思いながら私がクスクスと笑っていたら目の前から灰色の髪をしたブレードに似た騎士がやってきた。


グレーブラブレ
『全く、またあの大馬鹿者はバミューダに行ったんですね…。そんなにペルルさんに会いたいんでしょうか…』


落ち込んでいる?
私はその者の横へ座り、声をかけた。


アル
『どうしたんだ?』


グレーブラブレ
『…アーリーですか?』


アル
『いや…私はアルフレッドだが?』


グレーブラブレ
『アルフレッドなら我口調ですよ?』


アルフレッド様は我口調だったのか?


グレーブラブレ
『それにこんな時間に居るわけが…』


ギュッと優しくブレードに似た騎士を抱きしめる。
私はアルフレッド様のデータから生まれた存在。
少しでも慰めになるなら…


グレーブラブレ
『っ…何のつもりですか?』


アル
『いや…私で良ければアナタの慰めにと…まぁ…差ほどお力にはなれな…っ…』


私はアルフレッド様程素晴らしい人ではない。
でも悲しんでいる人をほってはおけなかった。
灰色の髪の騎士は私をギュッと抱きしめて少し泣いていた。 余程寂しかったのだろう…


グレーブラブレ
『アルフレッドっ…』


声が震えている…
ブレードに似た騎士の頭を撫でてあげた。
これで少しでもアナタが笑顔になれるなら…


グレーブラブレ
『…もう、大丈夫ですから。』

暫く経ってブレードに似た騎士は私から離れて涙を拭いていた。
私は手に持っていたハンカチを取り出して渡した。


グレーブラブレ
『コレ…』


アル
『使ってくれ、それで涙を拭いて此処で泣いた分アルフレッド様に会えた時に笑ってあげてくれ。』


最後に優しく頭を撫でて伝えた。


アル
『ブレードよ、1人で抱えないでいつでも私や皆を頼るんだぞ?アナタは1人では無いのだから…。』


私はそう言ってブレードに似た騎士の元を去った。


― グレーブラブレside


グレーブラブレ
『っ…何なんですかっ!!あのアーリーに似たアルフレッドはっ!!僕をナメて…ハンカチ…』


【クンクンと匂いかいて】


グレーブラブレ
『ローズマリーの匂い…』


―アルside


アル
『しかし、デュークが居ないな?』


あれから更にトコトコ歩いていくと目の前にサラッとしたクリーム色の髪をした人が居た。

アル
『…?』


実は私は普段書類整理をしていたり、会議に出てたりと忙しい為あまり人を知らないんだ。 【基本的な人以外】
私は目の前に見える人を観察する…。
うーん…綺麗な方だな?
それに何とも守ってあげないとという気持ちにもかられる。 色々と考えていたら急にその人の目の前から如何にも感じが悪そうなサングラスを掛けた黒髪短髪の男性が近づいてきた。 彼氏…なのか?


ドラ息子
『よーセイちゃん!!遊びに来たぜ!!』


セイちゃん
『ファントム…もう、いい加減ストーカーみたいな事は止めて頂戴!!迷惑なの!!』


どうやら綺麗な人は女性だったらしい。
そして感じが悪そうな人は彼氏ではない。
という事はあの人を助けないと…。
私は嫌がっている女性の前に立ちふさがり、ストーカー男を睨みつけた。


ファントム
『ちょっ!!騎士王?何でセイちゃんを庇うんだよ?』


この人…アルフレッド様を知っているのか?


セイちゃん
『丁度良かったわ…ありがとう、騎士王。ファントムを叩きのめしてあげて!!』


綺麗な人もアルフレッド様を知っていた!!
一体何者なんだ?この2人は…
【ロイヤルパラディンの守護竜とシャドウパラディンの元上司(笑)そしてWブラスターの親です(笑)】


ファントム
『セイちゃんひでぇよ!?俺様セイちゃんに…っ!!』


アル
『彼女が嫌がっているじゃないか…女性が嫌がって居ることをアナタはやってそんなに楽しいですか?』


セイちゃん
『あの…騎士王?私、男なんだけど?』


剣を取り出してガラの悪い男性に向けて私は警戒をした。
すると、女性から信じれない一言が聞こえ思わず私は驚いた。

アル
『えっ…?』


ファントム
『セイちゃん、よく見たらコイツ騎士王じゃねぇよ!!目の色が紫色だ。』


セイちゃん
『あらヤダ!!ごめんなさい♪もしかしてアナタゴールドパラディンのアルくんかしら?』


瞬時空気がかわり、2人の男性は私を言い当てた。
しかし男性にしては綺麗な方だ。
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