物語4

□『用事で来ただけなのに何故こうなった!?byレジー』
2ページ/5ページ

どうって…。
もっとどよーんとした空間で、部下もあんな笑顔じゃないイメージをしていたのに…


ダーク
『いい部下だろ?ジャベリン以外は本当にいい部下でさ…こんな俺について来てくれる優しくて…本当に…』


レジー
『部下達が良くてもお前がしっかりしないといけな…ってブラスターダーク?』


話の途中にブラスターダークの声が聞こえ無くなったと思ったら、ペンを持ったままブラスターダークが荒い息をして気を失っていた… 慌てて肩を揺らすとゆっくりと瞼を開けて俺を見つめるブラスターダークの目に力が無かった…


レジー
『大丈夫か?熱があるんじゃ…』


覚醒ダーク
『貴様には関係無い…っ…ハァ…何故貴様が此処に…ダークサイドプリンス・アーリーなら…』


レジー
『居ないのは知っている。それに今はそんな事を言ってる場合じゃない!!本当はしたくないが…』


覚醒ダーク
『っ!!離せっ…』


レジー
『暴れんなっ…言うこと聞かないと俺の翼の闇を無理やり入れてコレ以上ヤバくさせるぞ!!』

俺の15枚の翼には(実際今は4枚しかない)沢山の闇が詰まっている。
コレを弱らせたブラスターダークに入れたらブラスターダークは…
どうなるか分からない。
俺を拒否っていたブラスターダークの抵抗が和らぎ、俺はブラスターダークをお姫様抱っこしてベッドへと運んだ。


覚醒ダーク
『っ…こんな所、貴様に助けられて見られるなんて…』


ベッドに寝ころんだブラスターダークは相変わらず俺の悪口を言っていた。
こっちのブラスターダークは相変わらず俺を嫌っているんだな…


レジー
『アーリーさんがお仕事な以上俺が今日はお前の看病…』


覚醒ダーク
『俺は大丈夫だっ…まだ仕事が…』


レジー
『身体大事にしろよっ!!お前が無理したらお兄様が泣いてしまわれるだろうっ!!』


こんな事本当はガラにも無いから言いたくないけど…
愛しいお兄様が泣く姿を俺はもう見たくない。
俺にはこんな事しか出来ないけど…
お兄様…
貴方には笑っていて欲しいから…


覚醒ダーク
『…。』


レジー
『だから、無理はするな…』


ガラにもなくブラスターダークの頭を撫でた…
胸の辺りがズキズキする…
何なんだ?この痛み…


覚醒ダーク
『…すまない。』


レジー
『何でお前が謝って…』


覚醒ダーク
『そんな泣きそうな表情をして怒られるとは思わなかった…』

俺…そんな表情をしていたのか?


覚醒ダーク
『お前、俺に似ているな…』


ふと、俺に優しく微笑んで自分と似ていると伝えてきたブラスターダーク…
確かお兄様に前、誰かに似ていると言われた事が…
もしかしたら…


レジー
『に…似ている訳ないだろ!!』

覚醒ダーク
『そういう正直じゃない所はダークサイドプリンス・アーリーに似ているな?』


クスクスと優しく微笑んでいるブラスターダークを見て胸がキュンとなった。
何なんだ?さっきからこの胸のドキドキ…。


レジー
『ま…まぁ、お兄様とは義理の兄弟だからな!!似ていて当然…』


覚醒ダーク
『不器用な優しさまで…似て…あーダークサイドプリンス・アーリーに会いた…』


レジー
『俺ではお兄様の代わりにはなれないのか?』


ギュッとブラスターダークの身体を抱きしめて優しく頭を撫でてあげた…
頭なんてどうやって撫でたら良いか分からなかったがとりあえず、お兄様が俺に撫でてくれた時のように撫でてみた。


覚醒ダーク
『…レジー。』


何かお兄様がブラスターダークの側に居た意味が分かった気がする。

レジー
『今日だけ…今日だけだからな…』


愛しちゃいけない…
人を…
愛してしまったら俺はこの2人を失ってしまう…
それが怖い…


覚醒ダーク
『今日はありがとう…』


レジー
『っ!!えっ!?』


覚醒ダーク
『何だ…お前も顔が真っ赤じゃないか…レジーの身体冷たくて気持ちいい…』


っぁー!!コレ今までに無かった下りィィィ!!
ブラスターダークが俺の胸元に顔をもたれさせてるー!!
何だコレ!?何だコレぇぇー!!

レジー
『っ…お前暑すぎ…』


ダーク
『熱出ているからな…』


レジー
『…そ、そうだったなっ…』
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ