物語 2

□第三十九話
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王子
『ブラスター・ダークのバカっ…何故私の気持ちを分かってくれないんだっ!!もうっ…お前なんて…』


だっきらいだ!!


と言われてアーリーと今喧嘩した俺ダークです。
いや…どうしてこうなったのか!?
何がどうしてアーリーを怒らせてしまったんだろう…?
でも、アーリーが泣きそうで泣かなかったのは不思議だった…
いつも一緒に居るのに…


ダーク
『全く…アーリーは一体俺に対して何を怒っているんだよ…』


アーリーは出会った頃からそうだった…
いつも何も言わず、1人で全て背負い込んで…
俺が聞くと大丈夫の一点張りで…
俺ってアーリーの横に居たのに何も知らないなんて…


ダーク
『っ!!アーリーっ…!!』

ズキンっと胸が痛んだ…
いつもアーリーは俺が落ち込んでいたら頭を撫でて苦笑しながら

『大丈夫だ…私が側に居る。お前は1人じゃないんだ…』


と言ってくれるのに…。
なんだよっ!!情けねぇな?
俺ってアーリー居ないだけでこんなにも弱くてダメな男だったのかよっ!!
自然と足が出会った場所へと向かっていた…
そう…この切り株の近くでアーリーは寝ていたんだよな?
あの時からアーリーは俺を見ていたんだよな?
俺は気付いてあげれなくて…
アーリーはいつもこんな気持ちで俺を思って、見ていたんだ…


ダーク
『アーリーっ…』


冥界の催眠術師
『おや…ダークくん?』


スーッと少し俺から離れた場所から現れた冥界の催眠術師… そう言えばコイツも俺とアーリーが出会った頃に居たよな?


ダーク
『何だよ…』


ヤバい…いつも通りに言えねえ。
声出すのがやっとだし…


冥界の催眠術師
『何だか元気が無いですね?もしやアルフレット・アーリーと何かあ…』

ダーク
『っ…!!貴様には関係ないだろっ!!』


普段はそんな事では怒らないのに自然と今日に限って無意識に持っていた大剣で冥界の催眠術師を襲った。
ザクッと冥界の催眠術師の服を貫通し、地面に刺さった。


ダーク
『お前は出会った頃からそうやっていつも俺達をからかってたよな…』


冥界の催眠術師
『全く…ダークくん、闇の力が制御出来てませんよ?クククッ…良いことを思いつきました。』
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