物語 2
□第三十六話
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ザバーザバーと心地良く音が流れる中で私は今日海に来ていた…
王子
『たまには1人でこう海に来るのも良いな?』
クスッと笑いながら夕陽が沈む海を眺めた…
そう言えばこの間ブラスター・ダークが夕陽が沈む海に入って水浴びを…
思い出しただけで私は顔を真っ赤にしてしまった…
髪をかきあげ、海水が滴り落ちるあの姿…
誰よりもカッコ良く見えた…
王子
『…ブラスター・ダーク…』
私がウットリしているとザバッと海から人魚が…
海水によりキラキラと光った金色の長髪にハート型の青い水晶が付いた黒いリボンを付けて耳には綺麗なイヤリングをしていて首にはヒラヒラの白いフリルが付いていて手首にも同じようについていた…
スラッとした体格に女性らしい可愛さのある表情に私は見とれていた…
リヴィエール
『ぷはっ…あっ…どうしましょうっ…皆とはぐれちゃいましたぁっ…』
アワワと焦った表情をしながら慌てる人魚は私に気付くと先程とは違ってふんわりとした笑顔で私に話しかけてきた…
リヴィエール
『良かったです…人が居てくれて〜あっ…初めまして、私トップアイドルのリヴィエールと言います!!バミューダ△の世界の者です…アクア様と行動をしていたのですが…はぐれちゃいまして…』
ウルッと目に涙を浮かべながら慌てるリヴィエールに私は優しく頭を撫でた…
王子
『大丈夫だ…ここにいたらきっとアクアは迎えに来てくれると思うぞ?』
リヴィエール
『はい!!』
笑顔と同時に溜まっていた涙を流すリヴィエール…
ああ…女性というのはやはり優しくしてあげないといけないな…?
王子
『リヴィエールはトップアイドルなのか…?』
リヴィエール
『私は候補生時代から歌う事を目標に頑張って来ました!!歌って居るときは嫌な事も忘れて幸せな気持ちになるんです…この私の歌を聞いて誰かが元気を出してくださればと思い歌い続けたらいつしか私はトップアイドルになっていました…』
リヴィエールは誇らしく輝きながら私に今までの歴史を語ってくれた…
噂では聞いていた… カルテットアイドルアクアの伝説の歌姫リヴィエール…
候補生にも関わらずその素晴らしい歌声は蒼く輝く海みたいに聴いた人々に希望をそして夢を与えてくれると…
けして威張らずその謙虚な姿勢から、毎日引っ張りだこだと…