物語4

□特別編2
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僕は斬夜お母様とシザーズお父様の間に出来た三番目の男の子であります…。
あっ、初めまして♪
今日は僕と斬夜お母様の話になります♪
最後まで読んでくださると嬉しいであります♪


三男坊
『しかし、ゴルパラの敷地は広くて迷ってしまうであります…』


僕最近プラチナ叔父様に作られたばかりの存在だから実はこのゴルパラを詳しくは知らないのであります…
あわわっ…そんなに責めないでくださいでありますっ!!
頑張って今覚え中なのでありますよ…
というのは置いておいて…
あっ!!居たであります♪


三男坊
『斬夜お母様ー』


斬夜
『…?どうしたの?』


三男坊
『僕迷ってしまって…』


斬夜
『ここは広いからね?丁度良かった。綺麗な花をね、ご主人様に渡しに行こうかと思ってたんだ。一緒に行こうか?』


ニコッと笑って斬夜お母様は僕の手を握って僕が頼った事を怒らないで優しいお心を持って接してくれたであります…
僕より一回りも背が低い斬夜お母様…
でも、僕のお母様であります。なのに何故僕は…
片方の手で胸に触れてみる。 ドキドキドキドキ…
胸が激しく動いているであります…コレはどういう…
この時まだ僕は知らなかった。コレが恋だと言うことを…


―数日後。


斬夜
『ねぇ?今日一緒にお花畑に行かない?』


三男坊
『お花畑でありますか?』


斬夜
『うん、ご主人様にまた新しい綺麗な花を持って行きたくて…』


斬夜お母様は後ろに手を組んで照れた表情で笑っていた…
本当に斬夜お母様はシザーズお父様の事が大好きでありますな…
僕は斬夜お母様と一緒にお花畑にお出かけする準備をして外へ出た。
外に出ると真っ先にどよーんとした雰囲気の森が見えた。


斬夜
『っ…薄気味悪いね…?』


三男坊
『そうでありますな…?』


薄気味悪いのじゃない…
これは意図的に誰かが作った空間、つまり結界。
歩いても抜けられない仕組みか…
斬夜お母様を宥めながら前に進む…
案の定元居た場所に戻ってしまった。
困ったでありますな…
ふと横を見るとピエロっぽいのが僕には見えた。
多分姿を隠しているつもりなのだろう?
僕にはプラチナ叔父様の光の力が強いため闇を持ったある程度のユニットは見える。
という事は…
ジーッとピエロっぽい人を見てグレードを確かめる。
グレード1…
更に結界に触れてみる。
ビィィンっという効果音か鳴り跳ね返された。
なる程、僕では無理と言いたいのでありますな…?
僕は斬夜お母様の見えない所で本来の力を使って闇の結界を解く。
すると音を立てて結界が壊れた。


斬夜
『あっ、道が見えてきたよ…?』


三男坊
『本当でありますな!!良かったであります!!』


斬夜お母様は喜んで真っ直ぐ道を歩いて行った。
僕は後ろで不思議がっているピエロっぽい人に伝えた。


三男坊
『もう少し頑丈な結界を張ることだな…』


そして僕も斬夜お母様の後を着いてお花畑に向かった。
お花畑に着くと斬夜お母様が既にお花を摘みかけていて笑顔だった。
綺麗に咲く白い花に囲われた斬夜お母様は太陽の光に照らされて…
何だか向日葵の花ような感じだった。


斬夜
『ねぇ、凄く綺麗な花いっぱいあるんだよ?この花の方がご主人様に似合ってるかな?』


ニコニコと笑って僕に話しかけてくれる斬夜お母様は凄く可愛く見えた。
良い雰囲気が周りを包んだ瞬間ガサガサっと音が鳴り獣が飛び出てきた。
僕は危ないと思い瞬時に斬夜お母様を庇うように抱きしめた。獣の爪が僕の背中を勢い良く引っ掻いた。
痛みが生じて歯を食いしばった。


斬夜
『っ…大丈夫??』


肩も少しやられて僕は肩を片方の手で押さえながら獣の方を向き斬夜お母様を護る。
僕はどうなってもいい…
この人だけは…
愛する斬夜だけは…


三男坊
『斬夜だけは我が守ってみせるっ!!』


ピカーッ!!と光が周りを包んで獣が驚き去って行った。
光が止み、獣が去ったのを確認すると僕はそのまま地面に倒れた…
良かった…守れて…。
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