物語4

□『鏡の中に閉じこめられし悲劇のお姫様』
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―――私は一体どこに居るんだ…。どうして、ブラスターダーク…―――


王子
『ハァ、また迷ってしまった…』


この日私はいつも通りブラスターダークに会うために魔の森を歩いていた。
やはり、私は相当な方向音痴なのかどうしてもシャドパラに着かない。


王子
『どうしたら直るんだろうか…』


悩むが元々ある性格は中々直せない。
仕方ない、また走って通り抜けするしか…
私は覚悟を決めて走り出した。ガサガサと走る中、急にスッと一枚の鏡が現れた。


王子
『っと、危ないじゃないか…もう少しで鏡を割る…って囲われた?』


私が一枚の鏡を見ているといつの間にか鏡に囲われていた。 グルグルと周りを見渡すが鏡には私しか映らない。
当然と言えば当然なんだが、何だか薄気味悪く暫く警戒していたらピカッと鏡が光り出し私は思わず目を閉じた。


王子
『っ!!眩しいっ…』


目を閉じても伝わる輝きに私は暫く目が開けれなかった。


王子
『全く、何がな…ん…だ…か…ん?』


この感覚どこかで…
瞬時私は勢いよく目を開けた。すると男性服を着ている黒髪ロングの胸が大きい女性が…


王子
『コレはまさか…』


いや、あの時に私の身体は元に…
再び周りを見渡すと一枚の鏡に男性姿の私とダークサイドプリンス・アーリーが…
という事はこの仕業は…


王子
『出て来い!!冥界の催眠術師っ!!お前の仕業という事は…っ!!誰だ…?私を抱きしめているのは?』


どこかに冥界の催眠術師が居ると私は思い、一生懸命探し始めた。
しかし、突然後ろから私は誰かに抱きしめられ動きを封じられた。
抵抗しながら後ろを振り向くとニコッと笑ったブラスターダークが私を抱きしめていた。


王子
『ブラスターダーク…良かった!!私を助け…きゃっ!!』


ドサッと瞬時私を床にたたきつけたブラスターダーク…
よく見るとブラスターダークが覚醒側とはまた違った力のない瞳をしていた。
まさか…操られて…
私はジリジリと近づくブラスターダークから逃げようと試みた瞬間更に反対側の後ろから両腕をガシッと掴まれ動けなくなった。


王子
『っ!!誰だっ!!』


私が警戒しながら問いただすと、ブラスターダークと同じく瞳に力がないアクスとモルドレッドが現れた。
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