物語4

□『…用が無いなら俺は帰る!』by覚醒ダーク
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デスアンカー
『わざわざすまないな?ブラスターダークよ。』


覚醒ダーク
『…別に暇だったから来ただけだ。』


俺は新しくシャドパラの王になったブラスターダークだ。
今日は何故ダクイレ界に居るかと言うと…


レジー
『ブラスターダーク!!よく来てくれたな!!』


…レジーに誘われたんだ。
急に電話が掛かってきて…。 しかし何なんだ?
さっきからこのほのぼのとした空間は…。


覚醒ダーク
『…用が無いなら俺は帰る!』

レジー
『帰るな帰るな!!』


デスアンカー
『今日はローゼが居ないから大丈夫だぞ?』


…そんな爽やかな表情をしてそっちの世界に俺を誘うな!!
仕方ない…
デスアンカーに免じて中に入るか…


覚醒ダーク
『デスアンカーに免じて中に入ってやる…』


デスアンカー
『すまないな?ブラスターダーク。では、中をあんな…』


媚態、退廃、誘惑、求愛
『ブラスターダーク様ですわぁー♪』

レジー
『お姉様方っ!!サキュン!!』

…!!左右前後にサキュバスに絡まれた…。
媚態…お前ネヴァンと同じように俺にくっつくな…。
求愛…そんなに腕を持ったら俺がバランス崩れるだろう…
退廃と誘惑…
スリスリするな!!
全く、ローゼが居なくて良かった…。


デスアンカー
『こらこら、お前たちブラスターダークが困って…』


覚醒ダーク
『…いるように見えるか?』


レジー
『流石はブラスターダークだな!?女性の扱いには慣れているな!!』


コイツ…
ローゼの側に居るときと今の態度が違う…
何なんだ?コイツは?!


覚醒ダーク
『とりあえず、中に入って…』

中に入ろうとした瞬間またまた止められた…
俺は余程客人として認められないらしい。
急に来た襲撃を俺はサキュバス達を抱き上げ避けた。
軽いな?まぁ…媚態と求愛しか抱き抱えなくて済んだがな? 退廃と誘惑は条件反射で避けていた…。


ベルゼバブ
『ふははっ!!よくぞ避けたな!?ブラスターダークよっ!!!俺様の攻撃をくら…ぶへぁっ!!』


ヴァンピーア
『…デスアンカー様、レジー様すいません。出過ぎた真似をしました。ベルゼバブは私が始末しておきます。』


…!!ヴァンピーアだと!?


デスアンカー
『…ベルゼバブよ。元気なのは良いが、たまには息抜きも必要だぞ?』


レジー
『他国の王に手を出しやがって…!!俺の滅びの翼で…』


覚醒ダーク
『…なぁ?そんな奴ほっといて、中案内してくれないのか?』

俺がベルゼバブを無視して、中案内を頼むとレジーが笑顔になりサキュバス達と共に中案内をし出した。
ちなみにデスアンカーはと言うとベルゼバブの説得に忙しいらしく着いて来なかった。


レジー
『見苦しい所見せたな?』


覚醒ダーク
『いや…どこの国も同じような所なんだと学んだ。』


サキュバス達
『ブラスターダーク様ぁ〜♪』


覚醒ダーク
『中案内が終わって暇だったら相手をしてやるから、今はデスアンカーを助けに行ってやってくれないか?』


サキュバス達
『分かりましたわ〜♪では、後ほど♪』


やっと身体が軽くなった。
いつもはネヴァンだけだったが、流石に四人まとわりつかれると重い…。
特に媚態なんてずっと俺の前で抱きついていたからな…
残念ながらその大きい胸を見せられても俺は心は乱れないぞ?俺は、胸では女性を選ばないからな…


レジー
『しかし、ブラスターダークは女の扱い慣れてるよな?俺なんて…』

覚醒ダーク
『扱いなど慣れていない。ただ、自分の思った事を言っただけだ…。』


そう、ただ思った事を…。
ふと、頭の中に叫び声が聞こえた、誰かが泣いている…
俺は焦って両耳を押さえた… 流石はダクイレ界だ…
煩いくらいの叫び声が…


レジー
『ブラスターダーク?』
(どうしたんだ?また、熱でも…いや、もしかして。)


覚醒ダーク
(ダメだ…耐えきれない…)
『っ!!イヤだぁっ!!止めてくれっ!!俺はっ、俺にはお前たちを助けれないっ!!』


レジー
(やはり、デスアンカーお父様と同じ苦しみ方…こういう時は…)


涙が溢れて零れ落ちながら俺は必死に叫び声に耐えきってた…ふと、レジーを見ると泣きそうな表情をしながら一枚の黒い羽根を持っていた。


レジー
『今、解放してやるからな…。ブラスターダーク。』


覚醒ダーク
『っ!!レジー!!やだっ!!怖いっ!!』
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