物語4

□『この感情を何と呼べばいいですか?』
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アル
『デューク。この先何があってもアナタを私は護ってずーっと一緒に居るからな?』


デューク
『ああ…アルよ。妾もソナタと生涯を共に…』


―――――――――――




懐かしい夢を見た。
アレは私が初めてデュークと生涯を誓い合った時の会話。
あの時からデュークは私の隣に居てくれている…
隣でスヤスヤと寝ているデュークを見て私は笑った。
ああ…今日も私の隣にアナタが居てくれている。
何て幸せなんだ…
そっとデュークの長くサラサラとした長い髪を触る。
何て綺麗なんだ…
そしてデュークから香るこのローズマリーの香り…


アル
『デューク…』


思わず呟いた愛おしい人の名前…
名を呼ぶ度にドキドキとして胸が苦しい。
アナタを思っていたあの頃はもっと切なく苦しい痛みだった。でも今は違う。
今はアナタを思う度に胸が熱くなり愛おしい思いが私の心を満たしてくれる。


アル
『何て幸せなんだ…』


思わず笑みがこぼれた。
いつかは、デュークと一緒にあの思い出の海へ行きたいな… 仲良く手を繋ぎ、周りから羨ましいと言われ…
私は笑顔でアナタを自慢して照れたデュークを宥め、そして誰も居ない所へ行き沈む夕日を見ながら見つめ合い笑い合いたい。
何も交わさなくても良いんだ…デューク、アナタが笑って私の隣に居てくれるだけでいい。

アル
『デューク!!朝だぞ!!』


優しく揺さぶりデュークを起こす。
目を擦りながらデュークは起きて私を見つめる。


デューク
『アル…起きておったのか?』

アル
『ああ…先に起きれたから今日はかわいいデュークの寝顔が…ブハッ!!』


デューク
『っ…いやぁぁっ!!アルの馬鹿者ぉぉぉっ!!恥ずかしいであろうっ!!』


私がニコニコとデュークの可愛さを言ったら勢いよく枕を顔に投げつけられた。
幸い、何も痛くなかった。
枕が顔からズルズルと落ちてデュークの顔を見ると真っ赤で潤んだ瞳をしていた。


アル
『デューク…すまないな?』
(可愛い…。)


怖がらせないようにそっと近づく。
私が謝った事に対してデュークは不思議がったのか、キョトンとした表情をしていた。


デューク
『っ…少し…恥ずかしかった…だけじゃ…』
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