話
□その手を
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時に血に濡れ彷徨うその手を
掴んで攫う覚悟はとうに
この掌にその手収めて
握る刃を地に帰す
曇天道に光射し
迷わぬようにと風が吹く
その手握って只走り
未だ見ぬ果てに祈りを捧ぐ
この温もりが消えぬよう
再び血潮に濡れぬよう
只々走る
曇天の道
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