□戯れ
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「さて問題です。高杉君が落としたのはこの金の眼帯?
それとも、こちらの銀の眼帯?」
「いや、それどっちも俺のじゃ」
「どっちだっつってんだろ答えろや」
「銀時、てめぇ何様のつもりだ」
「違いますぅ、今は銀八先生ですぅ。先生の言う事は、絶対!!」
「てめぇが先生だなんて俺は認めねぇ、絶対!!」
「だぁーもう、つべこべ言わず答えとけよ。たかがクイズだろ?」
「だから俺のはどっちでもな」
「たーかーすーぎー君?
ちょっとさ、何言ってんの君?
先生のこの気持ちわかんないのかな?
KYにも程があるよ?」
「俺はKYじゃない、STだ」
「俺はKKだ」
「うるせぇよぉぉぉぉぉぉ!!!!
何なんだよお前はさぁ本っ当に!!
ボケセンスのカケラも無ぇのな、本っ当に!!
てかお前は呼んでもねぇのに何で出てくんだよクソヅラァ!!!」
「クソじゃない、桂だ!!
それじゃぁZKになってしまうじゃないかっ…いや、DKか?どっちだ高杉」
「どうでもいいわテメェのイニシャルなんぞ!!!
お前なんかBKだBK!!BAKA!!
はいっ、高杉お前は金と銀、どっちだ!?」
「あぁ?…じゃぁ」
「晋助ー、そろそろ行くでござるぞー」
「あ、悪ぃな銀八。俺もう行くわ」
「は…え何何何で」
「そろばん塾あるから。万斉待たせてるし」
「え、ちょ、高杉君クイズは」
「ヅラとやってろ、じゃぁな」
「いや、こいつじゃ意味が無いんですけど」
「先生、俺はエリザベスの白色だと思います」
「黙れBK、お前にゃ聞いてねぇ」
「おー金時ぃ!!高杉はどっち言うたがかー?」
「坂本?何を言っているのだ」
「いやぁ、昨日金時と飲みながらのー、高杉は単純馬鹿だから絶対クイズで騙せる。
だから騙して職員室の自分の机の掃除でもさせよう言うちょったんじゃ。
さすがに無理じゃ言うたんじゃが、どうしてもする言うて聞かんきに。
で、どうじゃったんじゃ?」
「どうもこうも、肝心のあのチビ答えずに帰りやが」
「ほう…誰が単純馬鹿だと?」
「な、高杉!?お前帰ったんじゃ」
「そろばん机に忘れたんだよ。で、誰が単純馬鹿チビだ、あぁ?」
「いえそんな滅相もないデカ杉様」
「見え透いた嘘ついてんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」

その後、放課後に大量のそろばんを一人黙々と磨き続ける銀八の姿が多数の生徒に目撃され、
それが銀魂高校の七不思議のひとつに加わったとか、加わらないとか。そんな話。





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