TMNT

□僕らの言い訳
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「メイ、伝えたい事ってなに?」
『ドナテロ…、その‥』



先生に言われた、すべてを決めるにはお前は若いと。もしかしたら、唯の気の迷いかもしれぬと。

ドナテロも言われた。自分のこと、相手のこと。そして周りに及ぼす影響を考えた上で、それでも気持ちが変わらないなら伝えなさいと。


「…ねぇ、僕考えたんだけどさ。生物が死んだ後どうなるかなんて解らないよね。」
『…!』
「魂はこの世に留まるのかもしれないし、死後の世界ってのに逝くのかもしれない。」
『そうだな』

「結果が全てとは言わないけど、例えどんな生き方をしてもいつかは死ぬ訳じゃない?過程が大事ってヒトもいるけど、何が正しいかなんて誰の主観かで変わるし。‥結果論で言えば最期はどんな生き物も死んで。死んだ後はどうなるかわからない。もしかしたら死後の世界に、或いは霊になってこの世に。…それか、無に還るか。ひょっとしたら死んだ魂使って、神様とやらが新しい命をつくるのかもね」
『…。』
「だからさ、詰まるところ、どんなヒトと恋におちたって変わらないんだよね。例えば人間と亀とか。」
『…うん。』
「だから・僕は敢えて、この気持ちを隠す必要はないと思うんだ。」
『そう…だな…』


「僕はメイが好きだよ」
『…俺も、ドナテロが好き。』


僕らの言い訳


(大丈夫、そんな言い訳しなくたって)
(俺の、)
(僕の、)
(この気持ちが揺らぐことはありえないから)






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