一つ目のパズル

□鈍感ヒロイン
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騒がしい遊園地。
今日は休日で、人が多いのは当たり前なことだ。
それにしても、みんな元気だなぁ。
俺は遊園地だからってはしゃがない。
しかし、疲れた!
ジェットコースター、コーヒーカップ、メリーゴーランド、etc...。
どれだけ乗るんだよ?!
疲れたって言っても、

『よし、次はあれ乗るわよ!』
『レッツゴー!』
『おー!』
『元気ですねぇ。』

だぜ?!人の話聞けやコイツらぁあぁああぁぁあぁ!
何?俺の意見は聞いてないってか!!
聞けよ!!疲れたっつってるだろうがぁあぁああぁぁあぁ!!
あ〜もう!喉痛い!!

ピトッ
「〜〜〜〜〜〜〜っ?!」
「ふはっ!なんだよその反応っ!」
「ギャモン?!え、何で?!」
「わっ。何でってお前、疲れたんだろ?」
「お、おう。」
ニカッ
「だから、飲み物買ってきた。」
「えっ!いいのか?」
「お前の為に買ってきたんだっつの。」
「サンキュー!」
「ありがたく飲めよー。」
「おー!」

ヤバい、ニヤける。
ツンデレのデレが出たっ!
可愛い、マジ可愛い!!
笑ったんだぜ?!
ニカッて、可愛いぃいぃぃぃいいぃいい!!
鼻血出そう何だけどぉおぉぉおおぉおおぉ!!
疲れ吹き飛んだっての!
ん?ノノハ達のとこが煩いな。
何かあったのか?

「お〜い、ノノハ〜?」
「あ、カイト!今からお化け屋敷に行くわよ!!」
「お化け屋敷〜!」
「カイト、お化け屋敷だって!」
「こんな大人数で入ったら迷惑だろーが!」
「俺はギャモンと一緒の意見。」
「むぅ。」
「むむぅ。」
「むむむぅ。」
「では、くじ引きで決めませんか?」
「あ、それいい!!」
「それで、二人一組になればいいじゃありませんか。」
「確かにそうだけど・・・。」
「でも、そんな都合良くくじなんてあるわけ・・・。」
「此所に在りますよ。」
「在ったし!!」
「何で在んだよ!」
「それでは、引いてくださいね!」
「無視?!」
「「「せーのっ!」」」
「無視したぁあぁああぁぁあぁ?!」

引いたけど!引いたけども!
あ、2番だ。
ギャモンとペアになれるかねぇ。
出来ればなりないけど、無理かもなぁ。
って!無視されたことツッコまなきゃならねぇじゃん!
なにやってんの俺ぇえぇぇええぇぇ?!

「あたし1ば〜ん!」
「アナはね〜、3番だよ〜。」
「あ、僕は1番だからノノハと一緒だね。」
「僕はアナくんと一緒のようだ。」

と言うことは・・・・・・・・・。

「あ、俺2番だ。」

ギャモンと一緒ですかこの野郎ぉぉおおぉぉお!
実に心強いですけどもぉぉおおぉぉお!

「おい、カイト!」
「うぇっへぃ?!」
「うわっ。他の奴らお化け屋敷の中に行ったぞ?」
「お、俺たちも入るか。」
「?おぅ。」






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