長話
□ep1 to ep2.『悪夢』
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その日は酷いもんだった。
教師共が何人か止めに入って来たが、お構い無しにぶっ飛ばした。
この後、散々説教を受けたのは言うまでも無い。
理苑と周防は、呆れた表情で俺らを見ていた。
この日を境に、俺らの名は、一気に校内に知れ渡った。
―………あれからも…時々、夜色の男の夢を見る。
その夢を見る度、俺の意思とは関係無しに、涙が流れた。
苦しくて、悲しくて、堪えられなくて…。
何故こんな気持ちになるのか
分からない。
やっぱり
俺は、その男の事を知らない…。