頂きモノ
□朽木ルキアを甘やかせ!
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「なんだ、コレ!?」
六番隊舎に朝出向いて、思わず叫ぶ。
というか、これを見て叫ばずになどいられない。
一面ウサギだらけの、こんな隊舎の修練場を見て誰が叫ばずにいられるか!
朽木ルキアを甘やかせ!
俺の1日は六番隊舎を全部見回り、朝一番、隊長にその見回りの結果を報告をするところから始まる。
例えば、事務処理であれば、前日にどこまで仕事が進んでいるのかの確認。
各席官がその日の終業までに終わった事務書類を自分の机の上に置いて帰るようになっているので、それにザッと目を通し、一区切りついた仕事の書類については朝の見回りが終わった段階で朽木隊長のところまで持っていく。
鬼道や体術、その他の訓練をする修練場も、異常はないか毎朝確認して報告するのが常だ。
こうして、俺の朝は隊舎を見回ることから始まるが、いつものごとく修練場から見て回ろうと、その扉を開けて、驚きの声しか出なかった。
その場には、ありとあらゆるウサギグッズ。
それから俺は、他の見回りも後回しにして、急いで隊長の執務室まで走った。
そして、執務室に入る前の挨拶すら忘れて、扉を開け声を発していた。
「隊長ッ、何なんスかアレは!!」
その表情すら変えず、隊長はいつものように落ち着きをはらっていた。
「恋次…副隊長なる者、常に冷静さを欠くなといつも言っているはずだろう…。それと…、アレとは何のことだ…?」
「修練場ですよッ!なんであそこにウサギがっ、ウサギの特大ぬいぐるみだの、小物だのウサギの柄入りの布団なんかがあるんですか!おかしいでしょ!?何をどう考えてもッ」
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