頂きモノ

□戀をしています、貴方に。
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「ちゃんと断ってるのにしつこい男だったね」
「え?」

ルキアは思わず水色を見た。すると水色は苦笑しながら言った。

「ごめんね。立ち聞きするつもりはなかったんだけど、一護が探してたから一言言っておこうと思ったら…ね」
「いえ。むしろ声をかけていただいて助かりました」
「それなら良かった」

水色がニッコリと笑うのでルキアもつられて笑う。
すると徐に水色が尋ねてきた。

「一護は?」
「え?」
「誰とも付き合うつもりはないって言ってたけど、一護とも?」
「それは………」

いきなり核心をつかれて、ルキアは口篭る。たとえ一護と仲が良いとはいえ、死神のこともあるので水色にバレるのはあまりよくない。
そう思っていると、水色が申し訳なさそうな顔をした。

「もしかして…イジワルな質問しちゃった?」
「いいえ。そういうわけでは…気にしないでください」
「ごめんね、変なこと言って。でも…朽木さん」

何だろうと思いながら、ルキアは首を傾げる。すると水色は言った。

「一護のこと好きなんでしょう?」

ルキアは驚いた。妙に核心をついてくる水色を思わず凝視する。と同時に、何故かこの人なら大丈夫だろうか…という気持ちが湧き上がってきた。

「好きです。私は彼に恋をしています」
「だったら付き合っちゃえばいいのに」
「でも、時々………」

呟くようにルキアはずっと気になっていたことを水色に話した。
それを最後まで聞いた後、水色はゆっくりと口を開いた。
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