書斎T

□ああ…風紀委員長様2
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ヒバリさんと一緒にお昼を食べてから数日が過ぎていた。


綱吉にとって何事も無く平和な日々。


それは、一人の男によってあっさりと壊された。


「2─A、沢田綱吉だな。風紀委員長がお呼びだ。今すぐ裏庭に連れて来いと」




昼休みももうそろそろ終わろうとする頃───


強持ての風紀委員が俺を呼びに教室までやって来た。


「はぃ?………ヒバリさんが…ですか?え?俺を?何で?」


パニックを起こした綱吉は、血の気が引いて行くのが分かった。


思考が全くといっていい程追いつかない俺に………


「とにかく来て貰おう」


と、逃がすものかと腕を掴まれ引きずられて行く。




(げっ!!ここは…)


連れて来られた裏庭は、よく風紀委員が群れてて気に入らない生徒や、または教師に制裁をくわえていると噂される場所だった。


裏庭には既にヒバリさんがいて、俺を見ると


「やあ、綱吉。よく来たね」


と声をかけて来た。


(よく来たねって…そっちが無理やり俺を拉致したんじゃないですか!)


怖くて表立って言えないけど、心の中で叫ぶ。


「君はもういいよ。ご苦労様」


と、ヒバリさんに言われた風紀委員はホッと安堵の表情を浮かべ、一礼して去って行った。


なんで呼び出されたのか分からない綱吉は、ヒバリさんが口を開くまでじっと待つ。


……………………………が、一向に口を開かないヒバリさんに痺れをきらせ、意を決して話しかけた。


「あの…ヒバリさん。今日はどうされましたか?」


「ん?そうだね…………綱吉もこっちおいで」


と、近くの木にもたれ綱吉を手招く。
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