Second year
□◆第六章 悪戯◆
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今年もまたハロウィンがやってきた。
城の至る所にカボチャのランタンが飾られ、メニューもパンプキン中心となる。
今年はオーソドックスに尖り帽子にマント…中はミニ丈のワンピースだったが…の魔女に扮したルリはお菓子の詰まった籠を持って談話室へ降りて行く。
『トリックオアトリート♪』
そして知り合いを見付けては次々とお菓子を交換していく。
「おい、菓子ばっかり食ってると飯が入らなくなるぞ」
お菓子交換がお菓子品評会へと変わっているルリとリーマスを引き摺ってシリウス達は大広間に向かった。
早めに大広間に来たため席はまだ空いていた。
6人は固まって座るとパーティ開始を待つ。
『あ…私ちょっと行って来る』
ルリは籠を持ったまま、するりと椅子を降りて別の寮のテーブルへと向かった。
彼女が向かったのがスリザリンだと分かるとシリウス達の機嫌が一気に悪くなる。