小説2

□空
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俺のクラスにはいつも窓の外ばっかり見とる女子が居る。

名前は空…。

見た目は特別可愛エエって訳でも無い…ただ"空"を見る横顔が綺麗やった…。

それが空を気になり出したきっかけや…。

つまらん事で人は恋するんやなぁ。思たんを今でも覚えとる。

俺は今まで本気で恋何かした事無かったんやけど…。
空は本気で手に入れたい。
空が欲しいと思う。


ー屋上ー

ガチャと音を立てて扉を開けたのは空。

忍:「空もサボりか?」

微笑みながら言うと…。

空:「…場所変えよ

と来た道に踵を返そうとするのを強引に阻止して座らせた。

忍:「空は何でいっつも空見てるん?」

空:「見ちゃ悪い?」

忍:「そーゆー訳や無いよ?いつも見とるから気になったんや(ニコ)」

微笑みながら話す俺に目を逸らしながら愛想無く答える空。

空:「忍足は何でいつも私に話し掛けるの?」

忍:「ストレートに聞くな…

空:「うざがってるの分かんない?」

忍:「全く

空:「ならはっきり言う!ウザイからもう話し掛けるの止めて

傷付く事平気で言うのは…空なりの防御。

空は他人と仲良くなりたがらない。

特に俺や跡部みたいなちょいと有名な奴とは…。

とばっちりも有るけど…何より目立つ事を嫌うからなぁ…。

青くどこまでも広がる空に手を伸ばすと空を抱き締めているような感覚になった
でもそれば錯覚で抱き締めたのは心地よい風だった。




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