10/12の日記

23:31
17歳限良(変態注意)
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※限が変態です。注意して閲覧願います。


≪君が好きなもの≫



限は買い物カゴを持って、懸命にウィンナーが陳列されている棚を見て、悩んでいる良守を見つめていた。
今日の夕ご飯はポトフ。入れる野菜は全て選んだが、後はウインナ−のみ。うぅぅと唸りながら良守は厳選していた。


「まだか?」

「うーん……よし!これに決めた!」


限が催促すると良守は悩みに悩んで決める。それは普通の大きさよりも倍はありそうなウインナーだった。


「なんかいつもよりでかくないか?」


良守の父の修史が作っているポトフのウィンナーは、通常サイズで弁当にもよく入れる大きさだ。なのに良守が選んだウインナーはでかい。限は不思議で仕方がなかった。良守はいつも修史の料理を手本にすることが多いからだ。


「俺さ、一度はポトフにいれるウインナーをでかいのにしたかったんだ!」

「何でだ?」


限は買い物カゴを持つ手とは反対の手で良守を引っ張りながら聞く。


「父さんが作るポトフのウインナーってパリンってするだろ?俺、あれが凄く好きでさ!でかいのにしたらどんだけ噛み応えあるかなーってずっと思ってたわけ」


だからこれにした!と良守はカゴから買おうとしているウインナーを取り出して笑う。良守の考えに限も頷いた。確かにポトフのウインナーは焼くのとはまた違う噛み応えがあり、美味しい。
普通のでもパリンといくのだから、大きさが増すともっとだろうな…と限も楽しみになってきた。


「それに俺は太くて大きい方が好きだな…って、限?」


付け加えるかのように良守が言った途端、限はピタリと止まる。そして良守を振りかえった。


「太くて、大きい方が好きなの、か?」

「うん、そうだけど…どうした?」

「………ま、いい、や。行こう」

「え、ちょっと、限!?」


限は何か言いかけたが中断して、またレジへと歩き出す。そんな限に良守は納得しない。
自分から話しを振っておいて、勝手に終えたからだ。どうしたのか問いただすが、限は一向に答えることはなかった。




スーパー帰ってきて、良守はすぐにご飯支度に取りかかる。暫くするといい匂いがコタツに入り、本を読んでいた限の鼻に届く。限はその匂いに誘われるかのように台所へ行く。


「いい匂いするな…」

「わっ!急に驚かすなよ〜」


黙ったまま、後ろから良守を抱きしめる限に良守はビックリする。だがすぐに笑顔になってお玉で鍋を軽く、野菜を崩さないようにかき混ぜる。


「美味しそうだろー?具だくさんで寒い日にピッタリだからな!」


楽しそうに料理をする良守の頭を限はぐりぐりと撫でた。これは早く食べたいという意味が含まれている。それに対して良守は、限が何が言いたかったのかわかったらしく、「もう少しだから」と笑った。


「そういいえば限、スーパーで何を言おうとしたんだ?」

「………」

「また黙って…限、何言おうとしたんだ?」


ギュッときつく抱きつき、知らんふりをしようとしている限に良守は呆れる。だが聞かずにはいられない。ウインナ−は大きくて太いのがいいと言ったら限は何か言いかけて止まったのが気になる。


「言えば、お前怒る」

「怒らないから言えよ」


子供が母親に怒られるのを恐れているような感じの限。良守もまるで子供を相手にするかのように限の頭を撫でながら優しく言う。


「太くて大きいのが好きなのが変なのか?」

「いや……お前は確かに太くて大きいのを咥えるのが好きだよなって、言おうとした…」

「え?え、え……あっ…わぁぁぁ!!!!」

「うぐっ…!?」


最初は限の言ったことが理解できなかった良守。だが徐々にどういう意味だったのか分かっていき、顔を真っ赤にしていく。そして抱き着いている限の腹に肘鉄砲を食らわした。
あまりの痛さに限は良守を離して床にうずくまる。


「バカ!変態!!限、さいてー!!!!」

「怒らない、って言ったくせに…」


うずくまっている限に良守は怒鳴る。恥ずかしさから、何やらで顔は耳まで真っ赤になっている。限はみぞおちにヒットしたのか、うずくまったままの状態だ。


「第一、自分のを、おおお大きいとかふふふ太いとか普通言わねーだろ!!!!」

「…何を言う。お前があんときいつも『限の太くて、大きくて気持ちいい』って…」

「ぎゃぁぁぁ!!!!それ以上言うな!!俺はそんなこと言ってねぇ!!!!」

「言った」


うずくまっていた限がすくっと立ち上がり、コンロの火を止めて良守の手首を掴む。そしてぐいっと力強く引張った。


「いたっ…限!何すんだよ!?」

「お前が言ったと認めるまで…だ」

「え…?うぇぇぇ!?」


限の行く先は布団が敷かれている所。限の言った意味を理解した良守は赤い顔を更に赤くしていった。



そして良守がきちんと認めるまで、限は諦めなかったという…


End
08.10.12
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拍手にしようかどうか迷っていた物をupしました。
毎度、限を変態にして申し訳ないです…こんな管理人ですみません;;
本当はこれ、限にょしにしようと思いましたが、流石に女の子相手に限がこんなこと言えば変態過ぎると思いましたので限良で!

限良はにょしよりも変態発言が多いと萌えます、よ(私だけ)


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