SS

□プレゼントは・・・
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あたしには好きな人がいる。


そいつは同じクラスの
向日岳人ってやつ。



中学3年間同じクラスで
意気投合してよく話すような仲になったんだけど…





「いい加減告白しなよ〜」



なかなか素直になれなくて3年間想いを伝えられずにいる…。



『だって…告白とかした事無いし…』



「だからってこのままじゃ誰かにとられちゃうよ〜?
向日君モテるんだし
それでも良いわけ?」



『ゔ…良くないけど…』


「毎朝欠かさずにテニス部の朝練に行くなら向日君の応援でもしてあげなよ」


『だって…「キャー!!跡部様〜!!!」……他の応援が凄すぎて絶対聞こえないし…恥ずかしいし…』


「も〜!!!恥ずかしがってる場合じゃないでしょ〜!!



「キャー忍足く〜ん!!」
「宍戸くん頑張って〜vV」



このうるさい女子達の応援の中にも



「きゃ〜!向日君〜vV」



岳人の応援はある。
岳人の事が好きな女の子はあたし以外にもたくさんいるのだ。



「毎日頑張るなぁ」



『え?』



あたしは色々考えていた顔を前に向けるとそこには



『忍足!』



「おはようさん」



忍足侑士。
あたしの気持ちを知ってる唯一の男子。



『おはよう、もう朝練終わったの?』



「さっき終わったところや。何や応援に来とるくせにちゃんと観とらんのかいな」



『いや…ちょっと考え事を…』



「考え事?」



「ほらほら話すなら教室行こっ
忍足ファンの人達が睨んでるよ」



『げ…やば…(あたし達先行ってるから、忍足は後からあたし達のクラス来て!!)』



忍足ファンの反感買うわけにはいかないわ…




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