SS

□プレゼントは・・・
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――放課後




あたしはいつも通りテニス部の練習を友人と観に来ている。



「どう?決心ついた?」



『まだだよ…』



「え〜せっかくのチャンスじゃん〜」



『う〜…』



「頑張ってよ!ね!?」



『わ…分かったよ』



「ほんと!!?
よぉしっじゃあ気合い入れに顔でも洗ってきなさいっ♪」



『なにそれ(笑』


友人のおかげでちょっと勇気がでたかも…



『あ、そういえば古文の教科書教室に忘れたυ』



「え〜明日宿題提出じゃん」



『だよねυ
とってくるね!』













『あったあった〜
思い出して良かった…』



「あれ?お前何してんの?」



『えっ?』



あたしが顔をあげるとそこには
制服姿の岳人がいた。



『岳人!
もう練習終わったの?』



「あぁ、さっき終わったぜ。」



『そっか…
忘れ物でもしたの?』



「あぁ、古文の教科書忘れちまってさぁυ」



『あっあたしとおんなじだ(笑』



「えっマジかよ(笑」



なんか嬉しいな…



「あのさ…」



『ん?』



「お前……」



『?』



「お前……






侑士の事好きなのか?」



『………はっ?』



なに?
今なんと言った?



「だっだから…
侑士の事好きなのかよっ?」



『なっなんで!!!?』



「だってさ…いつもお前テニス部の練習見に来るし…」



『だから?』



「侑士の事観に来てんだろ?」



『な……』



「それに侑士も練習終わるとお前んとこにいつも行くし…
今日だってわざわざウチのクラス来てお前と仲良さそうに話してるしよ…」


『ちっ違うよ!!!
忍足の事は友達してまぁ好きっちゃ好きだけど…それ以上の感情なんて抱いて無いから!!!』



「え?そうなの?」



『そうだよ〜υ』



まさかそんな勘違いされてたなんて…



「なんだ〜」



岳人はそう言いながら
教室にしゃがみ込んだ。




『岳人?どうしたの?』



「あっあのさ」



『うん?』



「じゃあお前って好きな奴いねぇの?」





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