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□プレゼントは・・・
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「…で、考え事って何や?」



『だから…岳人の事…



あたしは教室だから流石に大声では言えず徐々に小声になる。
だけど忍足にはしっかりと聞こえてた様で…



「やっぱ岳人の事やったか(笑」



『笑うな!!///
そして声がでかい!!!』



「まぁそんな怒らんといてや。
で、やっと告白する気になったん?」



『………』



「ちゃうんかいなυ」



「忍足君からも何とか言ってあげてよ〜
早く告白しなさいって」



「せやな〜…


プレゼントは用意したんやろ?」














は?



『プレゼント?』



あたしは意味が解らずそう聞くと
いつもポーカーフェイスの忍足が
驚いた様でめずらしく目を見開いた。



「まさか…知らんのかいな…υ」



「もしかして…今日って…;;」



「……岳人の誕生日や」



『……え』



「マジで〜!!」



「俺はてっきり知っとるもんやと思っとったわ…」



「でっでもさっいい機会じゃん!!
お誕生日おめでとうって言ってそのまま告白!!!」



「せやで。早よせんと同じ事考えてる女子達に先越されるで」



『ゔ…』



「あっ向日君来たっ」



『えっ』



岳人はテニスバッグを背負って教室に入ってくるとあたし達の方に向かって来た。



「クソクソ侑士!!!
勝手に先行くなよな!!」



「悪かったわ。
ちょっと話があったんや」


忍足はそう言いながら
あたしの方を見た。



「何話してたんだよ?」



「秘密や」



「クソクソ!!
なんだよ秘密って!!」



「まぁ…もうすぐ分かるやろ…」



また忍足はあたしの方を見ながら言ってそのまま自分の教室へと戻っていった。



『お…おはよう岳人!』



「…おはよ!
なぁ…お前侑士と何話してたんだよ?」



忍足の馬鹿!!!
岳人気にしてんじゃん!!!


『いや…えっと特には…』



『ね?』とあたしが友人に同意を求めると



「さぁね〜♪」



と言いながら自分の席へ戻っていった。



……覚えてろよ〜(怒)



「なぁ〜何話してたんだよ〜?」



『別にたいした事じゃないって。
あ、先生来たよ』



あたしがそう言うと
岳人はしぶしぶ自分の席へ戻った。





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